五月晴れと五月雨っていつ?由来と使い方を知らないと恥ずかしいかも?


5月の吹く風に匂いや香を感じませんか?「風薫る5月」の定型句もあるほどですから、爽やかな初夏の風が吹いてくれますよね?暑くもなく寒くもなく過ごしやすい時期で、新緑の香りも一番好きです。

ところで、五月晴れの意味や由来を知っていますか?恥ずかしながら私は勘違いしておりました…。

ある利用者に質問されたのです。

利用者A利用者A

五月晴れって、いつのことか知ってるか?


good

五月晴れ?それは5月に晴れが続くから、五月晴れというのではありませんか?


利用者A利用者A

それが違うんやで!

5月は晴天が続く日が多く、空高く上げている鯉のぼりを見ると、「ああ、五月晴れやなぁ!」と口に出す人が多いと思います。ですが、その使い方はどうやら誤用だったようですよ。

シャキ!

ここでは、五月晴れはいつのことか、由来と使い方についてお伝えします。

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五月晴れはいつのことか?


「五月晴れ」って時期的にいつ使う言葉なのかをご存知ですか?普通、5月だと思うじゃないですか?管理人もてっきり5月だと思ってました…。

五月晴れの意味はWikipediaによると、次の通り。

五月晴(さつきばれ、ごがつばれ、五月晴れとも表記)とは、6月(陰暦の5月)の梅雨時に見られる晴れ間のこと。「さつきばれ」と読む場合はこの意味となる。ただし誤用で、新暦の5月の晴れという意味にも用いられ、そちらの意味で国語辞典に掲載されることがある。「ごがつばれ」と読む場合は、新暦5月の晴れの日を指す。

つまり、五月晴れには次の2つの意味が含まれているのです!

五月晴れの2つの意味

①新暦の5月…よく晴れた天気
②旧暦の5月…梅雨の晴れ間。梅雨晴れ

旧暦と新暦では約1ヶ月のズレがあり、旧暦の5月は新暦では6月頃にあたります。本来、五月晴れを梅雨の晴れ間のことを指していたのですが、現在では①の意味が定着しているようです。つまり、五月晴れは「5月の晴れた天気」でも間違いないということです。

そういえば旧暦の6月は「水無月(みなづき)」と言いますよね?
梅雨の時期なのに、なぜ水のない月なのかと疑問に思いませんでした?それは旧暦6月ではなく新暦で言うと7月頃にあたるので梅雨が明けて燦々と降り注ぐ日光を意味しているのです。

 

五月晴れの使い方


五月晴れには2つの意味があることが分かりました。では、五月晴れの使い方はどうでしょうか?新暦と旧暦という言葉を用いて使い分けたほうがよさそうですね。

テレビでお天気の姉さんが、6月なのに「五月晴れ」と口にしたら、「あの姉さん、何を言ってるんだ?6月だというのに五月晴れとか言っちゃって」と誰かが発言したとしても、決して間違いではありません。それは旧暦でいう五月晴れのことを指し、日本独特の気候の特徴を表現するために使われる言葉なのです。

高齢者の多くは、昔から言葉の成り立ちというか意味を尊重している人が多いと思うので、否定せずに受け止めたほうがいいかもしれません。間違っていると指摘せずに、2つの意味があるんだということを伝えたほうがいいでしょう。

「清々しい晴れ」と表現したいのであれば、五月晴れを「ごがつばれ」と呼ぶようにするのです。

五月晴れの読み方によって使い分けたほうが、聞き手に誤解を与えずに済むかなと思います。

五月晴れ(さつきばれ)…梅雨の晴れ間
五月晴れ(ごがつばれ)…よく晴れた天気

 

五月雨は?

五月雨(さみだれ)も五月晴れと同様、気候の特徴を表現する言葉です。五月雨とは旧暦の5月、つまり現在の6月頃のことを指し、5月の長雨ではなく6月に見られる梅雨の時期のことをいいます。
だから旧暦でいう五月晴れは五月雨の合間の晴れた天気のことを意味し、いかに梅雨の貴重な晴れ間を表現していることが分かります。

なぜ五月雨を「さみだれ」と読むのか?

5月は旧暦でいうと「皐月」と言いますが、時期的には新暦で言う6月上旬~7月上旬にあたります。ちょうど梅雨の時期ですから、「皐月」の「さ」と、雨水がダラダラと垂れる「水垂れ(みだれ)」と組み合わせ、「さみだれ」と読み、「五月雨」という言葉が誕生したのが由来と言われてます。
 

おまけ

突然ですが、「五月蝿い」を読めますか?
これは「うるさい」と読みます。名前の如く、むらがり騒ぐ蝿のことを言います。旧暦5月、今でいう6月頃は子蝿が発生しやすい時期でもあります。だから「五月蝿い」と名づけられたんですね。

もし「五月蝿い」と会話の中に出てきたら、「ちなみに”うるさい”を漢字で書ける?」や「うるさいの由来、知ってる?」などさりげなく話題に触れてみては?

 

五月晴れっていつ?由来と使い方のまとめ

「五月晴れ」には2つの意味があり、旧暦では「梅雨の合間の晴天」を、現在では「清々しい晴れ」を表しているが、現在では後者の方が定着しています。「五月雨」は今でいう6月に見られる梅雨の時期のことを指し、現在の5月とは関係がありません。

五月晴れと五月雨はどちらも日本独特の気候の特徴を表す言葉ですが、上手に使いたいものですね。
五月晴れや五月雨など梅雨をテーマにした回想を行ってみては?

ハヤシ喜ぶ

五月と書いて、どんな言葉があるか分かりますか?


利用者A利用者A

五月雨?


good

そうですね!


利用者女性穏やか

五月晴れ?とか五月蝿いもそうやね!


good

おお!素晴らしい!


利用者女性穏やか

あと、五月みどりちゃん!


ハヤシはう!

…。

 
最後までお読み下さりありがとうございました。
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