アイスマッサージの効果って?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
もう過去の話ですが、施設内の勉強会で配布された「アイスマッサージ」の資料が引き出しの中から出てきました。
ちょい読み直してみました。
ここでは、アイスマッサージの効果についてお伝えします。
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嚥下障害の方の状態を体験!
突然ですが、30秒で何回、「ごっくん」できますか?
※補足
何回で異常になるのか、資料に記載してなかったので調べてみました。
何回「ごっくん」できるのか?というテストの名前は反復唾液嚥下テスト(RSST)。
30秒間で3回以上であれば正常。
3回未満だと、嚥下機能に障碍があり。
参考になるサイトを掲載しますので、ご参考になればと思います。
※参照サイト→嚥下難易度レベルの判定方法
嚥下障害のある人の場合
嚥下障害があると、どういう状態になるのか?
①ごっくんが起こりにくい。
②刺激がないと起こりにくい。
→いきなり食べモノを口に入れるのは危険!
ムセたりゴロゴロしたりするのは、誤嚥の危険信号!!
アイスマッサージの効果
アイスマッサージをすることで期待できる効果は次の通り。
①速く:嚥下反射の遅れに。
②力強く:力が弱いと喉に残る。
③スムーズに:タイミングがずれると誤嚥。
④次の嚥下にも効果が続く:食前にやるとよい。
対象者は?
①ムセのある人・喉のゴロゴロが強い人:特に食前が効果的
②嚥下訓練を行っている人:唾液・食物の嚥下を促す
③一時的に食事が中止されている人:嚥下機能維持
※補足
つまり、口腔期・咽頭期の障害麻痺と仮性球麻痺のある人が対象となるでしょうね。
準備は?
アイス:冷たい刺激→感覚が入りやすい。
マッサージ:さわる刺激→食物が当たる場所を触る。
水:水の刺激→何かなくては飲めない。
唾液より有効、食物より安全。
方法は?
①濡らして水きり。
②上顎奥を「イチ・二、イチ・二」
③舌の奥を「イチ・二、イチ・二」
④すばやく棒を抜いて「ごっくん」してもらう。
※これを3回繰り返す。
「ごっくん」の起こりやすい場所
※写真参照↓
アイスマッサージの方法
※写真参照↓
アイスマッサージQ&A
- 嚥下が起こらなければ効果はない?
- No!起こらなくても感覚は入り、準備や訓練になっています。
- 口がしっかり開かず、喉の奥に届かない人には効果がない?
- No!冷たい刺激、水の刺激、口腔内をさわる刺激は入っています。
嚥下訓練はOTが関与する機会はあまりないのですが、食事時のアプローチを行なうこともあるので食事場面をよく観察していこうと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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