人生の最期で後悔しない自分って?
部屋の掃除をしたら、学生時代によく使った懐かしい手帳が出てきました。手帳を開くと、一枚の紙切れがヒラヒラと落ちてきたので、拾ったら、日経新聞の【こころのサプリメント】という記事でした。
臨床心理士が記述した記事だが、改めて読んでみたら利用者との関わる上で大変タメになるお話しでした。タメになる内容だったからメモしたんだと思います。
記事のテーマは、こう書かれてありました。
人生の最期で後悔しない自分
仕事柄、多くの高齢者と触れ合う機会が多く、対象者に人生を振り返ってもらい、幸福だったこと、辛かったことなど語ってくださいます。「幸せな人生だった」「辛い人生だった」「もう少し頑張れば良かった」とか、人それぞれです。後悔したくない人生を過ごしたいと誰しもが思うけど、70%の高齢者が「好きなことをもっとやればよかった」とアンケート結果があったようです。
人生の先輩ですから、後輩である私に高齢者から「人生を楽しみなさい!」とか「後悔しないようにやれることはやったほうがいい」とよくアドバイスしてくださいます。
ここでは、人生の最期で後悔しない自分とは何か?についてお伝えします。
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人生の最期で後悔しない自分
リハビリという仕事柄、自分の受け持つ担当は、すべて高齢者です。高齢者の一人ひとりは、人生の最期をどう過ごすのか?
それを決めるのは高齢者自身です。
長い人生を経て、自分の描いた人生の通り納得のいく人生を過ごしていたのだろうか?納得のいく人生というより、後悔ばかりの人生を過ごした高齢者が多くいらっしゃいました。
そんな高齢者の方に対し、作業療法士である私にできることは、その人の個性、その人らしさを尊重し全身全霊を込めて「リハビリ」+「心のケア」をしていくだけです。
どんな人生を決めるかは高齢者自身ですが、セラピストの役目はあくまでも補助的な存在です。ICFのいう「活動」「社会」に着目したアプローチもしますが、対象者の残された人生をプロデュースするのも作業療法士の役割だと思っています。
【こころのサプリメント】の文中に、次のように記載されてありました。
長い人生では生き方についての葛藤を抱えつつ、その醸成を待つ時間も必要だ。しかし思い切った行動が必要な時期には、本当に大事にしていきたいものを見定め、その事柄から軸足をぶらさない決意が求められる。
残り少ない人生を、利用者は何を求めているのだろうか?
生きがい?
自分らしさ?
自分も「人生の最期まで後悔しない生き方」にするためにはどう過ごしていけばいいのでしょうか?
冒頭で話した70%の高齢者が後悔の残る人生だったとアンケート結果があるほどですから、これから限られた時間を有効に活用し、後悔のない人生を送りたいものです。また、生涯を終える時も後悔しないでいられる自分の姿をこれから思い描きたいものですね。