
介護施設の部屋は安全か?
施設全体の雰囲気が良くてスタッフの対応も良かったら、今度は入居者の生活の場である部屋も見学時に合わせてチェックしましょう。
生活の場は設備さえ整えていれば、それで快適な生活を送れるとは限りません。
自分の部屋が快適な場でないと、居心地の良さを感じられず、ストレスばかりの日々を送ることになってしまいます。部屋の明るさや湿度、音など、さまざまな要因が重なり合って、居心地の良さを生み出しますからね。
ここでは、部屋が安全な環境であるかどうかをチェックする方法をお伝えします。
見学の際に、合わせて部屋の環境も確認してくださいね。
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介護施設の部屋は安全か?
部屋においてのチェックしたい点は、次の通りです。
部屋の環境チェック
- 広さは十分か?
- 清潔か?清掃が行き届いている?
- 明るさは?暗さは?
- 日当たりは良いか?
- 過ごしやすい間取りか?
- 収納スペースは十分か?テレビや家具を置くスペースは?
- 手すりなど掴まるものはあるか?
部屋設備のチェック
- ナースコールなどの緊急通報装置はあるか?
- コンセントやスイッチ類は?
- テレビや電話、インターネットなどの回線はあるか?
- トイレや洗面台は使いやすいか?
- 共用トイレの場合、部屋からの距離は近いか?
- 水回りはあるか?
- 温度・湿度を調節できるか?
見逃しやすいチェック項目は?
部屋の環境と設備のチェックポイントをざっと紹介しました。どれも快適な生活を過ごす上で欠かせないポイントですが、意外と見逃しやすいのは、次の4点です。
収納
コンセントやスイッチ
水回り
手すり
収納力はどう?
収納ですが、思った以上に収納が不十分な介護施設が多いと思います。個人部屋なら収納力があるかもしれませんが、多床室(2~4人部屋)となると収納力が不足しがちです。
あくまでも生活の場であることを考え、生活に必要なものを入れられるだけの収納スペースがあったほうがいいのです。思い出の物や馴染みのある物などが近くにあると気持ち的に落ち着きますし、認知症の予防にもなります。
コンセットやスイッチの高さはどう?
コンセントやスイッチ類に関しては、スイッチの高さは問題ないか?目立つ位置にあれば使用する上で問題ないでしょう。コンセントは通常、足元の位置に多いのですが、かがむ動作でも負担のない人であれば問題ないと思います。
ただ股関節や膝関節に痛みがあり、かがむ時の負担が大きいと大変ですよね?それに車椅子となると、転落する危険が伴います。
コンセントは床から40cm前後、スイッチ類は床から1.1m前後が目処だと言われています。
水回りは近い?
水回りも意外と見逃しやすい点です。
車椅子でも入れるほどのスペースか?また介護するのに介助者でも入るほどのスペースがあるかどうか?トイレの前方に約50cmほどのスペースがあれば介助者が立ち上がるのに楽だと言われています。トイレ側方が約1mほどあれば車椅子の人でも安心できます。
ベッドから水回りまでの距離が近いほうが本人にとっても介助者にとっても安心です。
手すりの位置はどう?
手すりは介護施設ですから、設置していると思いますが、強度と位置はどうでしょうか?使いやすい場所にあり、実用に耐えられる強度を保っていますか?
例えば、トイレの便器先から20~25cm程度前、座面から20~25cm程度が使いやすいとされています。
さいごに
しつこいようですが、大切なことは入居者本人が快適に過ごせられるか?です。自分が部屋で過ごすイメージを描いてください。
この想像力を最大限に発揮しながら見ていくと、この部屋でどんな問題が出てくるかが形となって現れてくると思います。
今は自立で生活できたとしても、仮に要介護状態となった場合、これまでの生活環境が180度変わってきます。したがって、車椅子生活や介護が必要な生活になった場合も想定しておくと安心できると思います。
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最後までお読み下さりありがとうございました。
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