脳卒中に関する国試に挑戦!脳卒中の嚥下障害で誤っているのは?

崖っぷちの難聴のOT林です。

さて、今日は脳卒中に関する国試にチャレンジしてみました。

問題1:脳卒中患者の嚥下障害で誤っているのはどれか?
1.仮性球麻痺に伴いやすい。
2.急性期には比較的高頻度にみられる。
3.誤嚥を伴うと肺炎の危険性が高くなる。
4.姿勢の違いで誤嚥の頻度が変わる。
5.ゼリーは水より誤嚥しやすい。
 
問題2:脳卒中患者の障害と徴候との組み合わせで誤っているのはどれか?

1.シャツの袖をうまく通せない-着衣失行
2.知っている人なのに声を聞かいないと分からない-相貌失認
3.指示による閉眼維持が困難-運動維持困難
4.移動時に左にある物にぶつかる-左半側無視
5.麻痺がないのに指で模倣ができない-観念失行

 

正解は↓のほうへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題1の正解:
水のようにサラサラしているものほど誤嚥しやすい。
仮性球麻痺…大脳皮質または核上性経路の両側性損傷による麻痺症状。(球麻痺は延髄の障害)
※延髄は見た目がボールに似ていることから、球麻痺と名前がついた。

【球麻痺と仮性球麻痺の違い】
球麻痺…嗄声・鼻声(構音障害)、嚥下障害(>仮性球麻痺)
仮性球麻痺…構音障害、顔面麻痺、嚥下障害

高齢者の嚥下障害は、両側基底核病変による仮性球麻痺が多い。
嚥下反射は残存するが、飲み込む筋力低下が目立つ。

誤嚥性肺炎を繰り返しやすい!

問題2の正解:
観念失行…使用すべき対象物(動物・物品)の使用障害。
使用すべき対象物の認知は十分に行え、運動機能にも異常がないのに正しく対象物を操作できない状態である。

習慣的な動作について言語命令に従ったり、模倣で遂行できない状態は観念運動失行である。
 
最後までお読み下さりありがとうございました。
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