
手話技能検定と全国手話検定の違いは?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
今年は手話検定を受けようかなと目論んでいます。現在、2つの手話の検定試験があることが分かりました。
手話技能検定
全国手話検定
両方の検定を受験するつもりはなく、片方だけで十分かなと思います。学生時代に覚えた2,000個以上の手話単語が、悲しいことに少しずつ忘れてきてしまっているのです!手話を使う機会がないとはいえ、アレだけ苦労して覚えたのに。
でも手話のおかげで表現力(ボディランゲージ)が豊かになりました。表現力をさらに磨くためにも、手話をもう一度勉強したいですね。手を動かすわけですから認知症の予防にもなります。
いつか、手話を取り入れた介護予防エクササイズで脳の活性化を促進させるような内容を作ってみたいもんですな。
ところで、私のような難聴でも手話検定を受けられるのか?調べてみました。
手話技能検定→音声を一切使用してないから聴覚障害者でも受験可能。
全国手話検定→障害をお持ちの方で、座席の配慮、手話通訳、説明資料の提示、試験問題の拡大コピーやふりがな対応等が必要な方は特別配慮を申請すれば対応可能。
上記の通り、難聴者や聴覚障害者でも受験可能となっています。

ここでは、手話技能検定と全国手話検定の違いについてお伝えします。
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手話技能検定のレベル
手話技能検定協会が01年から実施している、手話の言語としての技能レベルを判定するための試験です。手話技能検定の試験は、1級~7級まで9つのレベルに分かれています。
1,準1級,2級は上級ですから手話通訳士を目指すレベルです。1級を取得すれば、手話通訳士や手話インストラクターへの道も開かれています。
3,4級では、ボランティア活動や会社や公的機関の窓口などでの業務にも対応できるレベルとなります。
5,6,7級は、まだ習い始めたばかりのレベルで、段階的に手話技能のレベルを評価できます。
※詳しくは→公式サイト手話技能検定
全国手話検定のレベル
こちらはコミュニケーションの能力を6つのレベルに合わせて認定する試験で、手話の知識だけではなく面接委員と手話で会話を行い、どの程度のコミュニケーションが取れるのかを評価認定します。
3,4,5級は初級~中級程度で、日常会話ができる手話レベル。試験は読み取りと手話スピーチ、手話での会話。筆記試験はありません。
1,準1,2級は上級コースなので手話通訳士を目指すレベルです。試験は読み取りと手話スピーチ、手話での会話、筆記試験があります。
※詳しくは→公式サイト全国手話検定

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全国手話検定試験と手話技能検定の違い
両者のどっちを受けたほうがいいの?さまざまな意見があり、賛否両論が分かれているのが現状のようです。手話検定はあってもいいのですが、何も2種類の検定にしなくてもいいのでは?と思ったりします。
その2種類の検定の目的は、最終的にろう者と手話でコミュニケーションを取れるようにすることです。
手話技能検定は?
一般的に知られている手話の試験といえば、平成2年から始まった手話通訳技能認定試験(手話通訳士試験)です。本格的に手話通訳士を目指している人は、この試験を受けたほうが無難です。
しかし、この手話通訳士の試験は難関で、誰でも気軽に受験するような種類のものではありません。
地元での通訳者を目指すには、養成講座を修了して各自治体の登録通訳者認定試験に合格する必要があります。手話通訳士への道のりは、長く、そして険しいものですね。
でも手話技能検定ができてから、気軽に受験しやすいためか、受験する人が増えてきました。というのは、英検のように級ごとに試験を行って、自分の手話のレベルを客観的に判断できるから受けやすいのでしょう。
全国手話検定は?
一方、全国手話検定のほうはどうでしょうか?(財)全日本ろうあ連盟は、当事者団体として60以上にわたりろうあ者の生活と権利を守るために活動をしてきている団体ですが、その団体が推奨する手話検定となります。
プロ級の手話通訳者を目指すのならば、腕試しのつもりで全国手話検定を受験した方がいいかもしれません。
どちらの検定も手話レベルを知るため
手話技能検定と全国手話検定の違いをざっくりいうと、次のようになります。
手話技能検定→手話の基本知識を主体にしている。指文字だけの試験もあり、超初心者から受けられる。
全国手話検定→手話によるコミュニケーション能力を重視している。5級の基本単語数が500語近くもあり、ある程度の学習期間が必要。
趣味として始めた手話、耳の聞こえない人と手で話すために学んだ手話など、始めたきっかけは人それぞれです。
手話を学んだのはいいが、自分の力はどこまでできるようになったのか?
人は誰もが学習能力の成果を確かめたいはずです。
検定を受けることで、自分の手話レベルを確認できるだけでなく、学習の目安としても最適となるかと思います。
- 手話の試験とはどういうものか?
- 自分の手話レベルはどこまで進んだか?
上記の2点を考慮している超初心者が、手始めに手話技能検定を受けるといいかも?
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どんなところで活躍するの?
聴覚障害者と手話でコミュニケーションを図るバリアフリー社会での重要な仕事となります。
英語の通訳者と同じように、手話通訳者は聴覚障害者と健常者の仲介役として、話し言葉と手話をわかりやすく置き換え、伝達する役割を担っています。
さて、手話業務として携わる人はどんなところで活躍するのか?
福祉事務所や民間施設、医療施設などの職場に勤めながら必要な時に通訳する仕事がメインとなります。
他に、セミナーや会議、受付などの窓口接客で手話のできる人を採用するところも増えてきています。
それだけ、手話のできる人が欠かせない存在になってきたわけですね。
ちなみに1級や準1級を取得した者は、聴覚障害者と同等の技術があると評価されるので、この場合は、手話通訳や手話インストラクターを目指し、さらなる技術レベルアップを図るといいですね。
手話通訳士派遣協会などに登録しておくことで、派遣要請を受けて手話通訳のために出張していくこともあります。具体的に派遣要請の内容として、聴覚障害者の各種相談・指導の仲介や、外出の付き添いが主となります。
このように確かな手話の能力を身につければ、手話業務に関連した施設などに採用され収入も安定します。
履歴書に書ける資格か?
資格を取得する目的はさまざまですが、就職や転職に役立てたいというニーズでしょう。
手話検定は、英語検定と同じように履歴書に書ける資格です。
履歴書にある特技や趣味の欄に何を記入しないまま、面接では自分をアピールしづらくありませんか?
手話を学び、日常生活での会話レベルを身に付けたが、特技や趣味の欄に「手話」と記入しても、採用側からすれば、どの程度のレベルなのかを判断しづらいと思います。もし検定何級と具体的な数字があれば、手話の実力を大体理解してもらえるはずです。
個人的には、手話検定○級と記入しても自分をアピールするのは大アリだと思います!
手話検定は、受験料を払って受験する検定です。
受験料を払うことは、自分のために投資すると考える傾向にありますから、履歴書に手話検定○級と記入するだけでもアピールになります。
さいごに
確かなる力を試してみたい方は、手話検定をまず受けてみてはどうでしょうか?
手話通訳士への道もあるのですが、よほどのスキルがないと合格を手にするのは難しいかもしれません。
まずは手話を学ぶ入口として、意外と身近にある地元の手話サークルや養成講座で学んでみてください。
最近、小さな子供から主婦、そして定年を迎えた方々、幅広い年齢層で手話を学ぶことが増えてきました。
手話検定の受験資格はありませんので、誰でも気軽に受けられます。
講座でしっかりと効率的に手話を学べば、短期間で手話検定の資格を取得できるでしょう。
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