トイレの意味が分からなかったどうする?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。
介護施設では、「トイレへ」といった張り紙を目にしませんか?ある利用者は、「トイレはあっちか!」と認知できれば、問題ないと思います。
でも、重度の認知症の人だったら、そうはいかないでしょう。 「トイレ」と文字が読めても、「トイレ」の意味が分からなかったり、そこが「トイレ」であることを必ずしも理解していない場合も考えられます。
ここでは、トイレの意味が分からなかったらどうするのかをお伝えします。※管理人の体験談です。
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トイレの意味と同じ言葉を用意しよう!
ところで、「トイレ」の同義語・類語をすべて言えますか?
たくさんあるのですが、例えば次のように挙げてみました。
お手洗い
御不浄
洗面所
化粧室
便器
閑所
厠(かわや)
認知症の人がよく使われている言葉、例えば「厠、どこ?」とか「シーシーしたい!」と発言が聞かれたのであれば、「厠、どうですか?大丈夫ですか?」「シーシー、まだ大丈夫ですか?」と声かければ、すんなり理解してくれます。
※「シーシー」と言われた時は、「?」でしたけどねぇ。あとで知ったのですが、どこかの方言でした。
情報は独立している!
認知症の人の認知に関する研究結果によると、、
・「文字情報」
・「数字情報」
・「絵の情報」
・「色彩情報」
・「空間のしつらえ(格子ドア、障子など)」
・「音声情報」
それぞれ独立して認知し判断していることが分かっているとされています。だから「トイレ」という文字を読めても、「トイレ」自体の意味を理解していないことも考えられるわけですね。