BPSDへの長短期的対応
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
以前、施設長(Doctor)から頂いた「MEDICAMENT NEWS」第2090号の「精神症状・行動障害(BPSD)に対する精神科医療」についての続きです。
薬物介入と身体拘束って密接な関係がありますよね?
薬物の副作用などで、歩行がより不安定になりやすく転倒防止として車椅子乗車に。
この車椅子に乗車させるだけでも、身体拘束に当たることもあるでしょう。
さらに以前よりも暴力が振るうようになったら、増薬もありうることでしょう。
結局、薬物介入しても、上述のように悪循環に陥る危険性が潜んでいるわけですね。
ここでは、BPSDへの長短期的対応についてお伝えします。
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BPSDの短期的対応
筆者である横田修氏は次のよに述べています。
入所している施設のスタッフが外来に付き添ってきて投薬を希望することがあるが、そのスタッフが向精神薬の不利益の内容とリスクの程度(例えば死亡リスクの数字)をよく知っていた例はない。特定のスタッフだけがたびたび増薬を求める場合には、本当に対応困難な状況なのか現場リーダーなどに確認したほうがよい。
BPSDの長期的対応
帰宅欲求が強い場合、1日1回でもスタッフと施設内外を散歩することはしばしば有効とされている。
重度の認知症が高度で言語の疎通がままならず、非常に落ち着かない患者では、スタッフが本人の横に座り一緒に何かをする状況が驚くほど有効なことが多い。
※私のコメント→最終的に薬に依存するのではなく、スタッフ対応によるスキンシップやコミュニケーションなどを通して症状を緩和させることが大切かなと思います。
筆者いわく、スタッフはその存在自体が「薬」になれることをしばしば目の辺りするとのこと。
スタッフの行うケアによって、症状の程度が変動することがあるのはご存知のことと思います。
しかしワンフロアが40人となると、一括管理するケアを行うには限界があると思います。
マンパワーの問題だけでなく、物理的な限界もあることでしょう。
広い空間を小さい空間に分け、10~15人単位の患者と固定のケアスタッフを配置し、生活を支援する方法をユニットケアと呼ぶが、このような形態であれば家庭的・個別的で丁寧なケアを行いやすい、とのこと。
個別的ケア、いわゆるパーソンセンタードケアのことで、認知症を持つ人を一人の人として尊重し、その人の立場の気持ちになって考え個人性ケアを行うことが大切なわけですね。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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