スピーチロックがBPSDや不穏状態を?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。
先日、老人ホームでスピーチロックの講習を受けました。ホームで勤務されている方なら、スピーチロックのことをご存知だと思います。
スピーチロックとは、利用者の行動を抑制し制限するスタッフの言葉かけを指します。
ここでは、スピーチロックがBPSDや不穏状態を引き起こすのか?についてお伝えします。
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無意識に使ってない?スピーチロック
スタッフが声掛ける、次の言葉を聞いた、または発言したことはありませんか?
※ホームで実施したスピーチロックと思う言葉のアンケート結果が次の通り。
動かないで!
座ってて!
さっき言ったでしょう?
早く食べて!
触っちゃダメ!
なんで?
何やってるの?
悪いけど、後にして!
今、無理です
早くして!
歩いてはダメ!
寝て(ください)
一人でやらないで!
立ったらダメ!
なんでそんなことをするの!
一度は聞いたことはあるかと思います。
実は、こんな声掛けが認知症の利用者のBPSD(行動障害)や不穏状態を引き起こす原因となるのです。
なかでも多いのは、次の言葉ではないでしょうか?
ちょっと待って!(少々お待ち下さい!)
利用者に呼ばれたら、どう対応を取りますか?「少々お待ちして頂けますか?」もいいのですが、もっと丁寧な言葉があるはずです。それだけ、スタッフの言動は利用者の生活環境に多大な影響を及ぼすことがあるというわけですね。
講師が「待ってください」の発言前に、「なぜ待って欲しいのか?」の理由をきちんと説明すれば、スピーチロックにあたらないようです。
日頃から、不適切な対応になっていないか十分に気を付けることが大切ですね!でも、どのような言葉がスピーチロックに該当するのかの判断基準が曖昧で、戸惑ってしまう部分がありますが…。とにかくスピーチロックになるような言動を避けることはもちろん、安全を確保できるような環境を調整することも大切でしょう。
利用者に強い口調で説得させるような言葉を使わず、納得させるような別の言葉に置換したり、余裕を持ってケアを行えば自然とスピーチロックもなくなってくるかもしれません。
もし利用者の家族が遠くから見ていたら?
もし自分の親が叱責の言葉を掛けられたら?
このようなシチュエーション下にあると常に意識しておけば、気持ちのよいケアができると思います。利用者を言葉で縛るでのはなく、利用者を思っての言葉を出すようにしたいものです。
あなたの口癖のなかにスピーチロック、ありませんか?