ワーキングメモリを鍛えるのに、みなさんはどのようにされますか?最近の研究では、ワーキングメモリをトレーニングによって改善できると示唆されています。
そこで、篠原菊紀著の「ニューロマーケティング入門」を読んで、ワーキングメモリについて勉強しました。

現場でも活用できると思い、ここで、興味深いお話をしようと思います。

シャキ!

ここでは、ワーキングメモリを鍛える方法についてお伝えします。


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ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリとはWikipediaによると、次のように説明されています。

ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶作動記憶とも呼ばれる。一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられている。

何個覚えられる?

いきなりですが、次の10個の文章を90秒で覚えてください。

・テーブルを拭く。
・フライパンをコンロにのせる。
・眼鏡をケースから出す。
・砂時計を逆さにする。
・マヨネーズを冷蔵庫にしまう。
・植物に水をあげる。
・掃除機をかける。
・流しの上の電気をつける。
・2階のカーテンを閉める。
・アイロンを立てる。

ほとんどの多くは頭の中で文を読んで覚えるか、口に出して覚える人が多いと思います。
さて、90秒経ったら、今度は紙に書くなり口頭するなりと、何個記憶できたのかを確認してみてください。

以前、80代後半の利用者に試験的に行ってもらいました。結果は5個でした。いや、5個でも凄いですよね!

動作イメージをしてみよう!


今度は別の文章を、頭の中で動作をイメージしながら覚えてみてください。制限時間は90秒。

・リモコンをテレビの上に置く。
・やかんに水を入れる。
・ケチャップを冷蔵庫にしう。
・まな板を立てる。
・みかんの皮をむく。
・眼鏡をケースに入れる。
・コップをすすぐ。
・鍋にふたをする。
・2階の電気スタンドをつける。
・かけ布団をめくる。

どうでしたか?
これも、先ほどの80代後半の利用者に行って頂いたら、8個と上がりました!

人はどうやって言葉や動作を覚えるのでしょうか?記憶の再生成績は、「言葉で覚える<それらしい動作をしながら覚える<動作をイメージして覚える」という順で脳活動が強く活動するそうです。

脳にメモするように動作をイメージすることで、脳のメモに関連する前頭葉の外側と記憶の引き出しに関連する前頭葉の内側が、普通に覚えるというよりも脳の活動が強くなると言われています。

80代後半の利用者自身も、「普通に覚えるよりも、動作をイメージしながら覚えたほうがいいのね?これでど忘れしなくて済むわ。」とコメントを頂きました。

動作をイメージしながら覚えたほうが良い?


こんな経験はありませんか?

・あるモノを探すために、部屋に行ったけど、何をしに来たのか忘れてしまう!
・いいアイデアを思いついて、会議で話し始めたが、何を思いついたのか忘れてしまう!

そんなど忘れを防ぐためには、事前に動作をしっかりイメージすればいいわけですね。

篠原菊紀著の「ニューロマーケティング入門」に、大変興味深い実験を記載していました。
男女75名を対象に、8週間のダーツ投げ実験を行いました。その前後で、10分ウォーミングを行い、50投を投げ得点を調べました。

75名を5群に分けます。

A群…対照群で何のトレーニングをせず。
B群…1日30分50投を週5日を行う。
C,D,E群…30分実投をした翌日は30分のイメージトレーニングをする。

C,D,E群においてのイメトレというのは、「指で握ったダーツの感触を思い、リリースの瞬間を感じ、ダーツがど真ん中に吸い込まれていくのを目と耳で確かめ、成功がもたらす自負心と満足感を思う」といったものです。

では、どの群の成績が一番向上したと思いますか?

B群の成績は平均67点。実投練習したわけですから、A群に比べて有意に成績がよくなりました。でも、イメージトレーニングをしたC、D、E群のそれぞれの平均は100点以上!
B群よりも成績がずっとよくなっていましたのです!

それらしい動作をしながら覚えることで、成績が確実に上がるわけですね。
スポーツ界でも、一流のアスリートはよくグランドやコート、控え室などで最高のパフォーマンスを出すためにイメージトレーニングをしていると聞きます。それと同じですね~。

リハビリ現場でも、生活場面を想定して、その視覚像や筋運動感覚などをできるだけリアルにイメージして、動作の流れなどをシミュレーションしておくことで、レベルアップにつながるのでは?とそう思いました。

利用者にある動作のことを口頭で説明しても、分からないことがあるだろうと思います。

そういう時は、

・まず、その場で実際に正しい動作を指導する。
・指導してもらった動作をリハビリ実施以外でもイメージトレーニングをして頂く(次のリハビリまでに)。

次のリハビリ時に、イメージトレーニングをした結果、実際に動作をしてもらい、そこで、どう変わったかを評価・観察する。仮に小さな変化があったとしたら、イメージトレーニングによる効果は実証されたことになるでしょう。
なかなか動作獲得につながらない利用者がたくさんいらっしゃいます。今回の勉強を機に、利用者に自分の望む動作をイメージトレーニングするように声掛けていこうと思います。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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