
頭皮の湿疹やかゆみにメンソレータムメディクイックHは効く?
約90%の人は頭皮のかゆみで悩まされていると報告があるようです。
かゆみが辛いこともそうですが、人前で頭をかく姿を見られたくない人も多くいますよね?
頭を洗っていないのでは?と不潔そうと思われるのを敬遠してのことです。ましてやフケが雪のようにパラパラと降っていたら、周りの人に不愉快を与えかねません。どんなに清潔にしていても、精神的な作用から、頭皮の炎症を引き起こしているケースも多々あります。
原因がどうであれ、そのかゆみから解放されたいものです。どうにかしたい頭皮かゆみに、メンソレータムメディクイックHが登場しました。果たして効果があるのでしょうか?

ここでは、頭皮のかゆみに効果的と言われるメンソレータムメディクイックHについてお伝えします。
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メンソレータムメディクイックHは頭皮のかゆみに効くか?
頭皮のかゆみを抑える薬が登場したのが、メンソレータムメディクイックH。
患部のつらい炎症や赤み、そして我慢できないかゆみをしっかりと抑え、患部を殺菌しつつ効果を発揮します。また皮脂や汗、ストレスなどが原因で起こる髪の毛で覆われた頭部、髪の毛の生え際などの頭皮湿疹にも効果的です。
この商品には、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルとグリチルレチン酸など4つの成分がかゆみや炎症を鎮める作用があります。炎症を抑えるだけでなく、皮膚の健康促進や修復、殺菌効果などもあり、メンソレータム独自の清涼感も得ることができます。
ただプレドニゾロンの成分は確かに炎症を鎮める成分ですが、皮膚疾患そのものを治すことは困難です。あくまでも一時的にかゆみを抑えるための対症療法的です。
それからメンソレータムならではのメントール成分が配合されているので、頭皮に傷があったりすると刺激が強いかもしれません。夏場なら気持ち良いけど、冬場は乾燥で頭皮が痛めやすいので注意が必要です。
メンソレータムは大手のロート製薬から発売されていることもあり、安心して使用できることも人気の秘訣でしょう。リキッドスプレータイプのため、とても塗布しやすいのです。
かゆみを抑える点では即効性に優れてるようで評価が高く、是非使用してみて使い心地を体感してみることをオススメします。
ステロイドって大丈夫?
ステロイドという外用薬を聞いたことはありませんか?アトピー性皮膚炎など多くの皮膚疾患が起こす炎症反応を抑制するのによく使われる薬です。
頭皮のかゆみへの塗り薬には、外用抗真菌剤(カビを抑える薬)と外用ステイロイド剤(炎症を抑える薬)があり、ステロイド剤使用の場合、短期間で治療することができます。長期間の使用だけは避け、症状が悪化した時に使うことで効果的に症状を緩和することができます。
実は、メディクイックHにもステロイドが配合しています。
公式サイトでも、以下のように掲載されてあります。
「頭皮のかゆみ」に着目した「メンソレータム メディクイックHゴールド」は、抗炎症成分を基準内最大量配合*1。PVA(アンテドラッグステロイド*2)+グリチルレチン酸の高い消炎効果で、炎症・かゆみをしっかり鎮めます。
患部に直接容器を押し当てて塗布できる<ダイレクト容器>を採用。
スーッとクールな使い心地です。
*1:一般用鎮痒消炎薬製造販売承認基準の最大量(濃度)配合
*2:患部で効果を発揮し、体内に吸収されると分解して、低活性の物質にかわるステロイドのこと引用元: メンソレータム メディクイックHゴールド
もし皮膚科で頭皮のかゆみの原因が脂漏性湿疹と診断されると、液体タイプのステロイド剤と抗真菌薬を処方されると思います。脂漏性湿疹はかゆみが特徴なので、かゆみに効果的とされるステロイド剤を使うことになります。
メディクイックHにもステロイドが含まれていることから、頭皮湿疹の治療薬として使えるわけですね。
もう片方の抗真菌薬というのは、脂漏性湿疹を作り出すマラセチアという厄介な菌をやっつけるための薬だと思ってください。
頭皮のかゆみ対策にステロイドはOK?
脂漏性湿疹などハッキリした原因がある場合、処方されたステロイド剤で頭皮のかゆみを抑えたいという方がいます。医者の指示に従って、常識的な範囲内でステロイドを使うように心がけてください。
頭皮に使う場合、2つ注意点があります。
・長期間の使用は控える!
・適量以上に使わない!
ステロイドは皮膚から吸収し、そのまま皮膚の中に溜まり続けます。排出されることがないので、さらなる炎症を引き起こすことも少なくありません。また頭皮は身体の皮膚に比べて吸収性が高いと言われており、長期間での連用・多用は避けたほうが良いようですね。
もう一つは、適量以上に使用しないことです。もし適量以上に使うと、炎症やかゆみがひどくなった!という逆効果になります。
ステロイド外用薬に頼るのは危険?
病院で処方される薬に多いのは、マイセラローションの薬です。頭皮に限らずどこかに湿疹が出て皮膚科に行くと必ず処方してくれるのがこのマイセラです。頭皮であればローションタイプですが、顔など皮膚の薄い部位では、軟膏タイプの薬が選ばれることが多いです。
マイセラはステロイドホルモン剤なので、ネツトなどでは何かと批判されている薬なのですが、肌が敏感肌でかぶれやすい人にとっては、マイセラは頭皮のかゆみなどに対して良く効く薬なのです。
ステロイド外用薬はあくまでもかゆみを抑えるためであり、かゆみの元を根本的に改善するための薬ではありません。つまり、かゆみの元である原因を解決しない限り、かゆみの症状は続きます。ステロイド外用薬を毎日使うとなると、金銭面や精神面でも負担がのしかかってくるかもしれません。
単にかゆみを止める薬で、一時しのぎですからね。ステロイド剤に頼るのではなく、普段の生活習慣を見直すことも大切でしょう。
よく取り挙げられているのは、シャンプーやリンスなど洗髪剤の選び方と洗髪の方法。シャンプーによって肌に合わない可能性もあります。抗真菌薬配合のコラージュフルフルシャンプーというものがドラッグストアに置いてあるので、使ってみる価値はあると思います。
いずれにしろ、市販薬はあくまでも一時的と捉え、頭皮のかゆみを引き起こす原因に見合った薬を使うことが一番ですね。そのためには、皮膚科で正しい診断を受けることが大切となります。
さいごに
頭皮の湿疹が出ないようにするには、ご自分で常に生活のリズムを意識して整えることが重要です。
もし頭皮の湿疹が出たとしても医師に処方してもらった薬で治療することができますが、予防や再発防止のためにも規則正しい生活を送っているかどうか、これまでの生活を振り返ってみてください。
きっと、どこか見落としが潜んでいるかもしれませんから。