ADLを用いた関わり方
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
身体機能障害を持つ人や認知症の人がADLという活動において、どの工程でつまずき、どんな援助が必要なのか見極めることが大切です。
よく「できるADL」「しているADL」「するADL」とか、どの部分に該当するか評価・観察すると思います。
ここでは、改めてADLを用いての関わり方について再認識しました。
3つの動作
以下のように3つの動作があります。
①起居動作:寝返りや起き上がりなど
②移乗動作:ベッドや車いす、便器など
③移動動作:歩行や車いす駆動など
これらの3つの動作は、ADLの最も基本的な活動となりますが、動作自体が目的となりません。
ある目的、例えば「ベッドから起きて車いすに移り、トイレまで漕ぐ」という目的があって活動を行うための動作ということになりますね。
これらの動作ができないと、行動範囲が狭まるだけでなく、生活上の基礎となるADL全体が成立しなくなるでしょう。
リハビリ時にADL訓練の一つとして、これらの3つの動作を反復練習することがあるのですが、時間的には限りがあるので完全に落としこむのは難しいと思います。
なので、リハビリ以外の生活の場で行う起居・移動動作の機会を、徐々に増やしていくことがポイントかなと思います。
ADLを用いた関わり方
普段の生活において起居・移乗動作の自立を目標に、ベッドサイドでブリッジやSLRなど自主運動を行うよう指導するリハビリの人がいるのですが、自主運動を本人の身体状態に応じで設定すること自体、決して悪いことではありません。
けど、ベッドサイドでの自主運動を行うのではなく、起居・移動・移乗動作の伴う活動を生活の場に取り入れたほうが、本人にとってはリハビリをする意味が分かり、自主的に取り組んでくれると思います。
そのためには、介護スタッフの協力が欠かせません。
「自主運動を行ってくださいね!」と指導しても、最初のうちは頑張るだろうけど、いつかは中断するでしょう。
そんな方、周りにいませんでした?
実は、私の担当した方もそうでした。
やはり、お尻上げを20回、足上げを交互に20回…とリハビリの人に指導されてもピンッとこないと思います。
予防的な観点として、これらの動作の機会を普段の生活の場でどんどん活用したほうが、自主運動よりも明確なゴールがあって分かりやすいかなと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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