その文章、しっかり伝わってる?作文技術その①

その文章、しっかり伝わってる?作文技術その①

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

学生時代の私は文章を書くのが苦手でした。
幼児は言葉を耳から聞いて覚えていくのですが、私の場合は先天性難聴で言葉を覚えられず、習得するのに時間がかかってしまいました…。

感音性難聴ですから音は聞こえているけど、言葉を聞き分ける能力が周りの人と比べて劣っていました。
そのため、生後時間が経過しても言葉を覚えないことがしばしばありました。

私には2人の姪っ子がいるのですが、日を追うごとに言葉を覚えていました。
姪っ子の成長する姿を見てると、耳の聞こえと言葉の発達はとても強い関係があると実感しました。

※女の子とは言葉を覚えるのが早いようですよ↓

言葉を聞いて覚えるのが苦手だった私は、国語の成績がいつも「下」で、特に作文を書くのが大嫌いでした笑。

参考になった書籍は、本田勝一著「日本語の作文技術(朝日文庫2002)」です。

症例報告や実習日誌などのレポートを作成した時の私は、助詞の使い分けやテンの使い方、修飾語と被修飾語のつながりなど、完全に理解しておらず、文章力が本当に力不足でした…。

文章が分かりにくい要因はどこなのか?
どのようにしたら分かりやすい文章にすればいいのか?

シャキ!

ここでは、文章を作成する時に役に立つ技術を紹介したいと思います。

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1.修飾する側とされる側

分かりにくい文章の原因として、修飾語と被修飾語の両者が離れすぎていること。

例)
私は 小林が 中村が 鈴木が 死んだ現場に いたと 証言したのかと 思った。
↑読んでみても、誰が何をしたのか?すぐに理解できませんよね?

では、誰もが読んでも理解しやすい文章にするには、どこを改良すればいいのでしょうか?

改良例)
鈴木が 死んだ現場に 中村が いたと 小林が 証言したのかと 私は思った。
↑これならスッキリしますね。

大切なことは、修飾・被修飾関係の言葉同士を直結していくことですね。

修飾・被修飾の距離が離れすぎると、書いている当人も忘れてしまうことがあるため、修飾語が出てきたら被修飾語がそれを受ける形をなすように気を付けること。

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2.修飾語の語順の原則

シャキ!

次は、修飾語の語順の原則についてお話したいと思います。


次のような原則が4つあります。

第一の原則:節を先に、句を後に

ちなみに、「節」は一個以上の述語を含む複文とし、「句」は述語を含まない文節とする。

例)
白い横線の引かれた厚手の紙
↑白い横線なのか?白い厚手の紙なのか?どちらなのか分かりづらい…。

改良例)
横線の引かれた厚手の白い紙
↑これなら、白いというのは紙であることが分かる。

第二の原則:長い修飾語ほど先に、短いほど後に

例)
明日は雨だと この地方の自然に長く馴染んできた私は直感した。

改良例)
この地方の自然に長く馴染んできた私は、明日は雨だと直感した。
↑長い修飾語ほど先に持っていくことで、より分かりやすい文章になりますね。

第三の原則:大状況・重要内容ほど先に

例)
豊かな潤いをもえる若葉に初夏の雨が与えた。

改良例)
初夏の雨がもえる若葉に豊かな潤いを与えた。

第四の原則:親和度(なじみ)の強弱による配置転換

例)
初夏のみどりがもえる夕日に照り映えた。
改良例)
もえる夕日に初夏のみどりが照り映えた。

修飾語の語順を4つの原則に従って工夫しておくことで、読み手にも分かりやすい文章になるかと思います。

今日はこの辺にして、次回は句読点の付け方についてお話したいと思います。

「たかが句読点が!」と思われるかもしれませんが、これまでに指導した学生さんのレポートを見てると、句読点だらけで読むのに一苦労したことがありました。
句読点を上手に付けるだけでも、とても分かりやすい文章に変身しますよ。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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