みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

前回、ダブルバインドという言語的トリックを以前紹介しましたが、今回もご紹介したいと思います。このダブルバインドは現場でも役に立つ言語的トリックなので、アクションを起こさない方がいましたら、ぜひ実践してみてくださいね。

シャキ!

ここでは、歩行練習を拒否する人に用いるダブルバインドについてお伝えします。

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ダブルバインドで歩行練習を!


あまり歩行をしたくない利用者Aさんがいたとします。

ハヤシ喜ぶ

これから歩く練習しましょうか?

利用者A利用者A

嫌だね!

good

ちょっと、そこまでですから。

利用者A利用者A

本当に時間がないんだよ!

ハヤシ喜ぶ

いつでしたら、大丈夫ですか?

利用者A利用者A

わからん!

ハヤシはう!

…。

促し方が下手でこうなってしまったのですが、頑固な人が相手だったら、お手上げですよね?

では、なんとか歩行を促すのに、どのように声掛けをしますか?

「No」と言わせないテクニックを!

「歩行の練習をしましょうか?」の問いに、「Yes」か「No」のどちらかの返事を出すことになります。Yesならば歩行練習をしてくれるけど、Noの場合、「どうやって断ろうか?」というモードに入ってしまいます。

だから上の誘い方だと、利用者Aさんの頭の中で「No」と旗が立ってしまうわけですね。

そこで、相手のココロを誘導したい時に使うのがダブルバインド。これは、相手にNoと言わせないテクニックです。石井裕之著の「なぜ、占い師は信用されるのか?」を読んでヒントを得たものですが、リハビリを嫌がる利用者のココロを操作できるかもしれません。

ダブルバインドは、ビジネス界でもよく使われているテクニックですが、恋愛の場面でも応用できるそうです。

このダブルインパクトを使って、後日、Aさんに声を掛けてみました。

すると…!

ダブルバインドを使ってみた!

ハヤシ喜ぶ

すぐそこのトイレまで歩きますか?それともエレベーター前まで歩きますか?※赤字は強調して言う。

利用者A利用者A

ちょっと疲れてるから…。

ハヤシ喜ぶ

では、もうすぐ食事の時間ですからエレベーターの前まで軽く歩きましょうか?※赤字は強調して言う。

利用者A利用者A

食事?じゃあエレベーターの前まで!

シャキ!

分かりました!(成功!心のなかで叫ぶ)

ダブルバインドのこと

「歩く練習しましょうか?」という声掛けに対し、「No」とキッパリと言えるけど、「トイレか?エレベーター前か?」という言葉に対して、「No」と答えるのは文法上、不可能です。

つまり、「どちらがいいか?」と質問しているのに「NO」では答えになっていないわけです。「NO」」と答えられない言葉の使い方を使うことで、相手の頭の中に「No」の旗が立たなく、ちょっとゆるい態度になってきます。

石井裕之先生いわく、ダブルバインドのポイントとして、次の2点があります。

①Aすることは、お願いするまでもなく、もう決まっているという前提に立つ。
②その上で、Aの具体的な仕方についていくつか選択肢を提示する。

さきほどの歩行練習の例で言うと…、

①「歩行練習を行うこと」を前提として決まっているスタンスを取る。
②「どこで歩くか?」という具体的な場所に焦点を持ってこさせる。

「トイレか、それとも、エレベーター前か?」という疑問を投げかければ、歩行練習すること自体に対する「No」を考えさせずに済むわけです。

さいごに 悪用厳禁?

何かの訓練に対し拒否が見られた場合、管理人はダブルバインドを用いることが多いです。もちろん成功率100%ではないけど、アクションを起こしてくれますよ。
ちなみにデートに誘いたい場合、「映画に行く?それともお茶に行く?」と「No!」と答えられない言葉の使い方をすればOK!

振り込め詐欺でも暗証番号など漏れてはいけない番号を聞き出す時に、このダブルバインドを活用することもあるようです…。気をつけましょう!

最後までお読み下さりありがとうございました。
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