耳の遠い高齢者みなさん、こんばんは。
崖っぷちの難聴のOT林です。

補聴器を付けている利用者で、こんなことを言う方いませんか?

「ピーピーって言うから壊れとるわ!」
「補聴器をつけてみたけど、合わないからやめたんだ!」
「両耳とも悪いけど、片方で十分や!」
「わし、まだ年寄りじゃねえから付けるもんか!」

 
高齢難聴者の方の中には、補聴器を装用したがらない方が多いようです。理由はいろいろありますが、特に多いのは難聴を自覚していないことでしょうか。プライドの高い方からみると、補聴器は老いたイメージが強くて装用したがらない傾向があるかもしれません。

結局、補聴器を使わずにケースに入れっぱなしの人もいることでしょう。補聴器を装用せず、人とのコミュニケーション機会が大幅に減少すると認知症のリスクが高まります。

ここでは、難聴と補聴器&認知症の関係についてお伝えします。

スポンサーリンク


 

補聴器は慣れが大切!

ピーピーという現象はハウリングといって、補聴器で増幅された音が、再び補聴器のマイクに入ることによって起こります。ピーピーという金属音のような音が嫌で、補聴器を外す利用者がチラホラ見かけます。

耳栓やイヤモールドが耳にしっかりと収まっていなかったり、ボリュームを上げ過ぎたりすることもハウリングが起こります。ピーピー音は決して故障ではありません!

補聴器の装着感や操作性に慣れるのに、耳穴式(耳の中に入れるタイプの補聴器)の場合、1~2週間で、耳掛け式だと数週間程度です。慣れは個人差がありますが、高齢者の場合は最低1~2ヶ月くらいはかかると思ったほうがいいでしょう。ちなみに管理人の場合は、耳穴式だと3週間程度でした。

補聴器は通販でも買えますが、できることなら認定補聴器技能者のいる販売店で買ったほうが無難だと思います。新聞紙の広告によく補聴器や集音器を掲載していますが、それだと聴力に適した補聴器選定や調整ができません。
認定補聴器技能者がいろいろと話しを聞いてくれたり、補聴器選定や調整、修理、点検もしてくれます。

補聴器の寿命ですが、4~5年が目安だと言われています。でも、しっかりと点検や手入れを行えば、10年は持つことが可能です。
以前、私が使っていた補聴器は、すでに12年も持ちました。最新の補聴器は、10年前のモノよりも性能が格段に向上しているので、より聞きやすくなってきましたね。それに防水型の補聴器も出ているしね!

けど、ハッキリ言って高額ですわ…。

 

聴力低下で認知症のリスクが高まる?

片耳と両耳の補聴器の違い
補聴器を付けたがらない利用者が多いのですが、個人的には補聴器を付けたほうがいいと思います。というのは、タイトル通り、聴力低下で認知症のリスクが高まるからです!

「最近、認知症が進んでいるかも?」という利用者がいたら、聴力の方はどうでしょう?以前に比べ、聴力が落ちていませんか?明らかに聴力が低下していると推測できたのなら、認知症の発症リスクが増しているサインかもしれません。

実際に、米国の方で聴力低下が認知症の発症に関連するという研究をされていました。
研究結果によると、聴力低下の症状が悪化するほど、その後の12年間に認知症を発症するリスクが増加すると言われています。

驚くのは、次のデータ。

軽度の聴力低下→認知症のリスクは約2倍に!
重度の聴力低下→認知症のリスクは約5倍に!

軽度難聴でな認知症リスクがわずかに上昇しますが、中等度及び重度難聴がある人ではリスクが顕著に増大しています。
このことから、難聴と認知症の関連性については大ありなわけです!

こんな方、いませんか?
食堂でただじっとしている利用者さん。
居室に閉じこもっている利用者さん。

耳が聞こえづらいから、他者とのコミュニケーションを避ける利用者っていますよね?社会的隔離のある利用者は、認知症の原因に関連していると思います。

聴力低下はICFで言う活動と社会への参加を妨げる要因の一つとなっています。聴力の低下が原因で、活動と社会への参加状況が著しく低下しているようなら、ぜひとも補聴器装用を勧めたいモノです。

 

片耳よりも両耳装用が良い!

片耳よりも両耳装用が良い!管理人はたまに補聴器の点検のために補聴器専門店に足を運ぶのですが、必ず目にするポスターがあります。

ポスターには次のキャッチフレーズが書かれてあります。

片耳だけの補聴器は、片目のメガネと同じです

思わず「確かに!」と納得しちゃいました。私は3歳の時から補聴器を装用したのですが、ずっと片耳のみの補聴器でした。大学生の時に、「両耳を付けたほうが、バランスよく聴こえます」と補聴器の店員さんに言われ、耳掛け式から耳穴式の補聴器に変更しました。

なかなか素晴らしいキャッチフレーズを考えたものですね!片目だけのメガネだと遠近感が掴みにくいでしょう。普通、メガネは両目のメガネがありますよね?それと同様、補聴器も片耳ではなく両耳を装用しましょう!というアピールです。

片耳の補聴器の場合、聴こえの範囲が狭くなり、方向感も掴みにくいのです!さらに、反対側の耳の聞き取る能力が低下する可能性があります。補聴器をつけていない耳側は聞こえづらいから、車やバイクなどクラクションに気付かず接触事故につながる危険性が高くなります。管理人が小学生の時は片耳補聴器で、バイクの音に気付かず、接触事故を起こし意識を失ってしまったこともありましたよ、しかも2回とも…。

うちの施設には片耳だけの補聴器装用している利用者が何人かいるのですが、なかには補聴器ではなく集音器を付けている人もいます。集音器はよく新聞紙の広告に掲載していることが多く、通信販売が主です。

集音器は補聴器との違いは何でしょう?集音器は、悪く言えば音を大きくするだけの機能で、しかも人の聴力に合わせていません。音を大きくするだけですので、雑音が入りやすく耳に不快感が残りやすいんですよね?ガーガーッと雑音がウザいと感じ、集音器を外してしまう利用者がいました。

一方、補聴器は薬事法の基準をクリアーしています。もちろん人の聴力に合わせて調整してくれるので、より効果的に聞こえるようになってきます。

ご家族様の方に、なるべく集音器ではなく補聴器を、そして、両耳補聴器を薦めています。(※両耳とも聴力低下している場合)

ちなみにアメリカにおける補聴器両耳装用率は日本の約2倍なんだそうです。
さすがは医療先進国!

聞こえが悪くなったなぁと感じたら、まずは耳鼻科に受診し、補聴器装用を勧められたら、迷わず補聴器を装用してほしいものです。

最後までお読み下さりありがとうございました。
★応援1クリックをお願いします。

人気ブログランキング
★もう1つ”ポチッ”とお願いします。
にほんブログ村 介護ブログ 高齢者福祉・介護へ
にほんブログ村