短期ゴールをイメージしてこそ意味を成す!

短期ゴールをイメージしてこそ意味を成す!

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

短期ゴールと長期ゴールの違いはセラピストならばお分かりかと思います。

回復期から維持期にかけての短期ゴールは、STEPごとにゴールを設定することが多いでしょう。逆に、慢性期においての短期ゴールの設定数が少ないと思いますが…。

シャキ!

ここででは、短期ゴールを設定するためのヒントについてお伝えします。

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どのように短期ゴールを設定する?

例えば、長期ゴールを家からスーパー(約100m)で歩くとしたとします。
では自分だったら短期ゴールをどのように設定しますか?

短期ゴールは、以下のように設定するかもしれません。

短期ゴール①監視レベルでトイレまで歩く。(1週間)
↓達成したら、
短期ゴール②一人でトイレまで歩く。(1週間)
↓達成したら、
短期ゴール③一人でリハビリ室まで歩く。(2週間)
↓達成したら、
短期ゴール④屋外で約20メートル歩く。(2週間)

短期ゴール⑤不整地や緩やかな坂道を含め約50メートル安全に歩く。(2週間)
・・・
・・・
・・・

という風に、短期ゴールを経過や結果に先行して設定されていきます。
セラピストによってはこういう考えを持っている人がいるかもしれません。

最終的にどれくらいに改善したかを見て、後から長期ゴールを決定する

でも、個人的にはこの考え方は間違いかなと思います。
長期ゴールは本人のニーズに沿って設定したはずですから、その長期ゴールをイメージしながら段階的に短期ゴールを設定します。
短期ゴールを設定したら、それで終わりではありません。

大切なことは、対象者とセラピストの双方がリハビリの成果を生活に具体的に結びつけていくことです。

例えば、「トイレを一人で行けるようになったから、今度は食堂まで行きましょう」と対象者に説明しても不十分です。
というのは「トイレを一人で行けるように」という短期ゴールを達成しても、それが対象者の生活にどのような意味や変化をもたらすのかを実感しづらいと思います。

「トイレまで10mほどの距離を歩けるようになった(今までの短期ゴールが達成)ので、ですから、今度は25mほどの距離のある食堂までを歩きましょう!それを今度の週末までに歩くことを目標としましょうか!(次の短期ゴールを知らせる)」

…と短期ゴールの達成を通して、対象者が自分の望む生活イメージを具体化させたり新たな目標への動機付けにつなげるように働きかける工夫が必要ですね。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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