易疲労性・発動性低下・脱抑制・注意障害の症状と対応法

易疲労性?発動性低下?脱抑制?などの8つの症状と対応法
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

易疲労性や発動性低下、脱抑制という症状とはどんなものか?また、それぞれの対応法をどのように取ったらいいのかを説明できますか?
ちょっと確認の意味で再確認してみました。

シャキ!

ここでは、8つの症状と対応法についてお伝えします。

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易疲労性の症状って?対応法は?

よくカルテに「易疲労性がある」という文字を見かけることと思います。易疲労性って、通常よりも疲れやすいという意味なのですが、それだけではないんですね。

易疲労性の症状

①1点を見つめたまま動かない!
②常に眠い!
③欠伸ばかり出る!
④何事も余裕がない!
⑤動きや反応が遅い!
⑥覚醒し続けていることができない!
⑦長時間座っていられない!

易疲労性は、”ただ疲れやすい”だけでなく、”うつ病の典型的な症状”である、意欲の低下や思考力の低下、抑うつ気分、睡眠障害などと似ているかもしれませんね。

発動性低下の症状って?対応法は?


発動性低下の症状というのは、何があるのでしょうか?
自発的な動きが全く無く、呆然としている、というイメージがあるのではないでしょうか?

発動性低下の症状

①何も始められない!
②考えや言葉が全く浮かばない!
③自分から会話を始められない!
④他人に興味がない!
⑤ボーと固まっている!
⑥表情が硬い!
⑦前向きな物事を考えられない!
⑧何事も興味を持たない!

ただボーとしているだけが発動性低下ではないんですね。
では、そんな方に対し対応法はあるのでしょうか?

発動性低下への対応法

①チェックリストを用意する。
→1.トイレ 2.洗面 3.はみがき 4.朝食など…。
②本人に「怠けている!」と言わない。
③本人は「わかっているけどできない」ということを理解する。
④言葉や表情を大袈裟に表現する!大きめに、抑揚をつけて話す。
⑤自分から始められること、できることを褒める。
⑥何事もなるべく始めるキッカケを与えてあげる。
⑦いくつかの選択肢を用意して、必ず本人に選ばせる。
⑧本人にとって馴染みのある、楽しみのあることを与える。

声掛けをするだけでなく、チェックリストのようにメニューを用意して実際に練習をすることも大切なんですね。

脱抑制の症状って?対応法は?


脱抑制とは、字のごとく、抑制が利かないということですが、具体的にどんな症状が見られるのでしょうか?

脱抑制の症状

①遠慮せずに衝動的な行動をしていまう!
②その場に長いこと座っていられない!
③何事にもすぐに腹を立てる!
④人を許すことができない!
⑤してはいけない行動と分かっていても、抑えることができない!
⑥ちょっとしたことに腹を立て、忘れられない!
⑦一人で冷静になることができない!

そんな脱抑制の症状のある人に対し、どう対応したらいいのでしょうか?

脱抑制への対応法

①本人のことを否定したり批判したりしない。
②本人がイライラしたら周囲が気づく。
③スタッフは本人の言うことを最後まで聞く。
④本人がリセットできるような感覚的・言語的キューを出す。
⑤リラックスする方法を教える。
⑥不適切な行動はハッキリと強調するが、責めたりはしない。
⑦淡々とその言動がどう思われるかを伝える。
⑧過去に本人がイライラしたことは再びしないようにする。

何事も行動する前に1秒待つ練習を行わせることが大切ですね。
行動の前に心のなかで確認する癖をつけ、考えてから行動する習慣を身につけさせる、ことを指導できたらいいですね。

注意障害の症状って?対応法は?

”注意障害の症状”についてですね。
症状はなんとなくイメージできると思いますが、注意障害に対する対応法はイメージできますか?

注意障害の症状

①いつも注意散漫である!
②ボーッとしている!
③あらゆる妨害によって気が散りやすい!
④物事に集中できない!
⑤話し相手と焦点が合わない!
⑥話しについていけない!
⑦どこか1点を見つめて動きが少ない!
⑧ある課題を終わらせるのに凄く時間がかかる!
⑨言われていることに興味を示さない!
⑩関心がないように見える(思われる)
⑦前向きな物事を考えられない!
⑧何事も興味を持たない!

コミュニケーション阻害も注意障害の一つなんですね。
では、そんな方に対し対応法はあるのでしょうか?

注意障害への対応法

①周囲の環境からの刺激を少なくする。
②五感を最大限に活用する。
③話がどんどん進んでしまったら、話を元に戻しす。
④課題を終えるまでに時間を与える。
⑤少しでもできたらたくさん褒める。
⑥話や課題が正確に理解できているかどうかを頻回に確認する。
⑦何か伝える前には、本人が自分を見ているかどうか確認する。
⑧本人への指示は7秒以内のキーワードで単純明快に短く伝える。
⑨なるべく本人が病前にもともとも好きだったこと、興味があったことおを課題として取り入れる。
⑩伝える情報量が多い時は、重要な箇所に線を引いたり主張したりする。

本人の五感を総動員かつ最大限に利用し、自身が頻回に確認したり問いかけたりする習慣を身につけることが大切なんですね。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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