アクティビティを続けるには能動性がポイント

アクティビティを続けるには能動性がポイント

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

割り箸モザイクに取り組むデイ利用者Aさん。

完成間近です。
午後1時から始めて約2時間、休みなしで集中して取り組まれていました。

2時間も続くなんて、かなりの集中力がありますね。

シャキ!

ここでは、アクティビティを続ける「能動性」についてお伝えします。

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アクティビティを続ける「能動性」

手作業のグループ形態は、基本的にはオープンとなっています。

ですので各個人が暇な時間を見つけて、手作業を行なうようにと予めお伝えしてあります。
疲れたら休むなり、デイの方に戻ったりするのもお任せしています。

時間制約がない分、自由が利いて作業がやりやすいんでしょうね。

自らの意志が働いて、自分の好きな時間に手作業を行う。

これは山根寛先生の言う能動性に当たるかもしれません。

山根寛著ら「ひとと作業・作業活動」によれば、

能動性:ひとが作業をするということは、それ自体、なんらかの目的をもった、能動的な意志の働きによる行為・動作である

と記載してあります。

Aさんは今回で2作品目ですので、作業手順など私からの指示がなくてもご自身で作業遂行ができています。

明らかに1作品目よりも完成度が高いんですよね!

↑これは1作品目。


↑これは2作品目。優の周りの割り箸間に程よく隙間があり、モザイクな感じになっています。


↑遠くから見た場合の『優』。

文献には、

行為・動作の対象が感受され、過去の経験や記憶と照らし合わされ、その現象がある意味をもったものとして、知覚・認知される。
知覚・認知された対象に対して、何を行なうかが判断され、脳において運動の企画がなされる。
その運動企画に基づいて、さまざまな筋に、収縮や弛緩の指示が出される。
そして、具体的な行為や動作にともなう感覚がフィードバックされ、行為・動作の修正がなされる。

と記載していました。

つまり目的に沿った行為や動作が実行されるのは、脳が判断し指示を出すから作業を行なうわけですね。
脳の機能からすれば、それは個人の意志による能動的な働きであることが分かります。

※写真参照↓

「作業」を行なう、それは脳を育てるための重要な活動であるかもしれませんね。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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