みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です。

今、認知症ケア指導管理士の公式テキストを読み直しています。そういや、12月に認知症ケア指導管理士の試験が開催されますね!受験される方、順調ですか?

公式テキストの「シリーズⅡ 多角的ケア論」に、家族介護者へのメンタルサポートについて詳しく書かれてあったので、認知症の人を抱えるご家族様に対し、どうサポートしたらいいのか、大変参考になりました。

シャキ!

ここでは、認知症の人を抱える家族へのメンタルケア・サポートについてお伝えします。

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家族介護者に対してのメンタルケア


認知症高齢者へのメンタルケアもそうですが、家族介護者に対してのメンタルケアも非常に重要な問題とされています。医療従事者よりも24時間365日体制で当人を介護するのは、間違いなく家族介護者ですから、心身の疲労が蓄積されていることでしょう。

そんな家族介護者をケアする際に大切なことは、以下の態度を示すことです。

①傾聴
②受容
③共感

当たり前なんだけど、実際にそれらの姿勢を示すにはそれなりの技術や経験が必要かなと思います。

家族介護者の心理プロセス

認知症高齢者を抱える家族介護者の心理状況を把握するのも、私たち医療従事者の仕事です。

では、認知症という先の見えない病気を抱えた家族介護者の心理プロセスをどのように辿るのでしょうか?

①驚愕の段階(驚きともに落胆し戸惑う時期)
  ↓
②否認の段階(否認と驚愕はほぼ同時にやってくる心理状態)
  ↓
③怒りの段階(否認が不可能になってきた時、家族の気持ちに怒りの感情が現れてくる)
  ↓
④抑うつの段階(抑うつの気分。バーンアウト状態)
  ↓
⑤適応の段階(生活の中に支援を受けることが習慣化し家族介護者自身が自分の時間を持てるようになる物理的側面と、人の手を借りても構わないと思える精神的側面)
  ↓
⑥再起の段階(現状をありのままに受け入れられる状態)

このように6段階のプロセスを辿ると言われていますが、家族介護者の気持ちの推移は常に変化します。認知症高齢者を抱える家族介護者は、今どの段階を経ているかを突き止め、その時の心理状態を把握し、各段階に応じたメンタルケア・サポートを専門職が適切な介入をしていくことが大切です。

段階通りに進行していくことが望ましいけど、現実的には難しいと思います。というのは認知症の進行に伴い、これまでに見られなかった別の症状が出現することがあるからです。例えば「適応」まで行きつけていたように見えたものが、新たな症状の出現により、「否認」もしくは「怒り」に逆戻りするパターンが出現することもあるでしょう。

いずれにしろ家族介護者の感情の推移は、常に変化しやすいことを常に意識したほうがいいですね。あなたのケアしている家族介護者は、今、どの心理プロセスを経ているのでしょうか?

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家族介護者へのメンタルサポート


家族介護者は、家族の疾患等の現実に向き合った場合、上述した6段階の心理プロセスを辿るとされています。プロセスのどの段階にあるか?を把握しつつ専門職としての支援が欠かせません。
具体的なケアには、以下の3つの方法があります。

①ストレスの軽減
②医学的知識の提供
③主たる介護者と介護協力者の関係調整

一つずつ説明しますね。

ストレスの軽減

認知症の症状がめまぐるしく変化することがあるため、ストレスが溜まりやすくなります。ストレスを軽減させるには、次の4つのケア・サポート法があります。

①食事と睡眠はきちんと取り、家族介護者自身の体調を整える!
→介護者自身が健康でないと認知症の人にも影響が及ぼすことがあると説明する。具合が悪いなら早めの受診を促す。

②介護そのものを一人で抱え込まない!
→外部からの支援を求めるように促す。

③完璧を目指さない!
→一生懸命に関わろうとする介護者ほど、完璧を目指し、完璧に介護できない自分を責める傾向が強い。あまり気にしないよう促す。

④抜きの時間を設ける!
→デイケアやショートスティを利用し、家族介護者の負担を軽減し、自分の時間をもってもらいます。他人に介護を任せることに罪悪感を抱かないように促す。

※②と④に該当するケアをレスパイトケアという。レスパイトケアは「休憩・休息」という意味。

医学的知識の提供

医療従事者は、認知症のそれぞれの疾患の特徴についての知識をもって家族介護者と接することが望ましい。

主たる介護者と介護協力者の関係調整

介護者は配偶者や親族が介護の苦労を理解してもらえないジレンマに陥ることがある。そこで第三者である医療従事者が他の家族に正しい説明を施し、家族間の調整をすることが必要。

以上が、家族様へのケア方法を紹介しました。大切なことは、ご家族様が今、プロセスのどの段階にあるかを確認することです。ご家族様の心理状態を把握しつつ、各段階に応じた適切なメンタルケア・サポートすることが大切ですね。

※参考文献:「シリーズⅡ 多角的ケア論」一般社団法人総合ケア推進協議会

最後までお読み下さりありがとうございました。
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