最後まで自立したいのは、食事か!?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
介護スタッフの食事介助をしている場面を見て、気になることがありました。
車椅子上、傾眠気味の利用者に食事介助をしているのですが、寝たままで食塊を飲み込むのは、誤嚥の可能性が高いと思います。
食事介助の前に、すべきことがあるはずです。
ここでは、食事の自立性についてお伝えします。
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食事の自立性がその人の主体性を支えている!
傾眠気味の対象者に食事介助をすると誤嚥のリスクが高まりますよね?
まず口腔内に入れる前に覚醒を促すべきではないでしょうか?
できることなら、なるべく声掛けや肩に叩くなど、様々な方法で起こすようにして欲しいものです。
そこで、管理人が食事介助に入ったスタッフと交替し介入しました。
試しにお碗とスプーンを利用者に持たせると、閉眼しているが、自分で口をモグモグして咀嚼してくれたのです。
人に介助してもらうと、自分で食べようとしません。
でも、お椀やお箸など手に持たせると「食べるスイッチ」が入り、自分で咀嚼することがあると思います。
入浴や更衣動作などのADL動作全般に介助を要するようになっても、唯一、自立しているのは食事動作ではないでしょうか?
食事というものは生命の維持に欠かせない行為と言うだけでなく、食事の自立性が、生きること、生活することの主体性を支えていると思います。
食べることを介助されるようになると、人としての主体性を引き出すことができなくなり、受身的・依存的になるのはそう不思議なことではありません。
対象者によっては、お碗や道具を渡せば自分で食べられる場面が出てくるかもしれません。
「人間の尊厳」とはこういうことを指すのではないかと思います。
仮に食欲の低下など見かけたら、食べられないのではなく、なぜ食べないのか?を想像して食事介助の仕方・工夫していく視点を持つことが大事だと思います。
どうすれば食事が自立し、生き生きとした生活を作っていいけるのか?そのための工夫と条件作りについて、これからも考慮していこうと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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