コロナ陽性と判明された妻が救急搬送。その3(発症12日目)

コロナ陽性と判明された妻が救急搬送。その3(発症12日目)

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

家事と育児を一手に担う、私の妻が新型コロナウイルスに感染し陽性と判明。
陽性と判明された日から、自宅療養開始。そして、私と子供は自宅待機に。
>>妻がコロナ陽性と判明されました。その1
>>コロナ陽性と判明された妻が自宅療養開始。その2(発症6日~11日目)

シャキ!

ここでは、コロナ陽性と判明された妻が救急搬送されるまでの状況についてお伝えします。

前回、前々回の話

8月20日 首に痛みが出現
8月21日 起床後、微熱と咽頭痛
8月22日 夕方38.5°と高熱→相談センターに連絡
8月23日 PCR検査を受ける
8月25日 妻が陽性と判明。自分も職場の指示によりPCR検査を受ける。自宅療養開始。
8月26日 自分のPCR検査結果、陰性と判明。育児と家事に専念できると安心。
8月27日 ようやく保健所から連絡が来る
8月28日 妻が38°代と高熱。パルスオキシメーターが届く。
8月29日 高熱が続く。
8月30日 高熱が続く。SPO2が99%→96%下がる。配食サービスが届く。
8月31日 38.9°と高値。SPO2が96%→95%下がる。

ここまでが前回と前々回の話でした。

9/1(コロナ発症12日目)救急要請ッ!

妻より、起床後の体温が38.3°とLINEメールが届く。
しかしカロナール服用しても下がる気配がない。

効かなくなってきたか?

8時半、妻の代わりにコロナワクチンの予約を入れる。
9月17日に予約をなんとか取れた!

厚労省の話では、

妊娠後期に感染すると、早産率が高まり、患者本人も一部は重症化することが報告されております。

特に25週以降の妊婦で、中等症Ⅱと重症になるリスクが1.24倍になるというので、早めにワクチンを接種してもらわないとね。

10時過ぎでも、38.4°と高熱。

15時頃、トイレに行きたいとLINEメールが来た。
行ってもいいよとメールを送り、部屋から出てくる妻の様子を確認。

ん?ちょっとふらついてるな。咳嗽も相変わらずひどい。顔の表情に活気がない。
洗面台に向かう途中、立ち止まって咳き込む。咳を終えた後、肩呼吸が見られる。

今の妻の様子を見て、万が一のことを考慮し、以下の救急要請する時の「症状の目安」を再確認した。

・1時間に2回以上の息苦しさを感じる
・トイレに行くときなどに息苦しさを感じる
・心拍数が1分間に110回以上
・呼吸数が1分間に20回以上
・安静時の血中酸素飽和度が93~94%から1時間以内に回復しない
すぐに救急車を要請
・息苦しくなり、短い文章の発声もできない
・血中酸素飽和度が92%以下

今の所、息苦しさの訴え聞かれていない。ただ「幸せな低酸素症」の可能性があると思われ、油断できない。
それに脈は常に100以上と頻脈。妊娠しているので、貧血気味の影響か、めまいによるふらつきがあるかもしれない。
昨日の最終確認ではSPO2が95%だったが、今日は私に報告してなかった。

※たとえ息苦しくなくても必ずSPO2を計測し私に報告する、計測するのが大変なら自分が代わりに計測しに行く、もしくは常時付けっぱなしするように、と促すべきだったと反省。重症化のサインをいち早く察知するのは、SPO2が欠かせないから。

16時頃、「咳で苦しい寒い」、体温が39.2°と妻より連絡を受ける。
39.2°とこれまでで一番高値だった。
あれ?SPO2はどうした?妻は数値的に問題がないと思って、報告しなかったのだろうか?

まだ保健所からの連絡が来ない。

寒いというので、タオルケットを持っていく。
念の為、マスクを二重にし、ゴーグル、手袋をはめ、隔離部屋に向かう。
妻の様子を確認。

こちらの声掛けに反応はあるが、ややボーッとしてる感じ。
息苦しさがないからか、SPO2を計測しなかった様子。

熱があれだけ高く、咳もひどいのに息苦しくはないというのは変だと思い、こちらでSPO2を計測した。

すると、

SPO2 89~91%!

アカンッ!
93%以下だと呼吸不全やん!

ほんとに息苦しくないのだとしたら、ハッピーハイポキシアの症状かッ!?

咄嗟の判断で妻のスマホを手に持ち、保健所に連絡した。
が、繋がる気配がない。

「なんだよッ!」と苛立つ自分。

ここは迷わず、すぐに119にコールした。
辛うじてつながったが、自分は難聴で聞き取りづらい。妻は耳がいいので、何を聞かれたか教えてくれる。

※自分が耳さえよければ、もっと早く伝えれたのになと悔む。

サチュレーションが89~91%です。脈が120以上あります。妻はコロナ陽性でお腹に6ヶ月の赤ちゃんがいます!」と、とにかく伝えたいことだけ伝えた。

なんとか救急隊員がこちらに向かってくれると聞き、ひとまず安心。

救急隊員が来るまで、妻の背中や腕、お腹を擦りながら「ゆっくり呼吸して、呼吸して…」と呼吸を整えるよう促す。
SPO2が93~94%へと、ちょっとだが上がってきた。

そして10分後、3人の救急隊員が来てくれた。
状況を説明し、「ベッドの空きがなく入院できるかどうか分からない。たとえ医師に診てもらえたとしても、空きベッドがない場合、自宅に一旦帰ることもある」とリーダーらしきの隊員がそう話す。

そうだよね、ここ1週間ずっと救急車のサイレンが鳴りっぱなしだった。
感染の急拡大で病床が逼迫するなか、受け入れ態勢が脆弱しているだろうな、と思ってたから。

だが、どうしても、あの悲惨な事件(千葉で起きたコロナ感染の妊婦が入院できず自宅で出産し、新生児が死亡した)が頭をよぎる…。

救急隊員は病院から応答があるまで、部屋内で待機してくれた。

愛犬はずっと吠えまくる、そして娘はお菓子を食べながら呑気にテレビを見ている笑

15分後、ようやく入院可の病院が見つかったと連絡を受け、安堵の息を漏らした。

おそらく千葉県で起きたあの事件がきっかけで、日本産科婦人科学会が8月23日、自宅などで療養している妊婦に向けて医療機関に連絡する症状の目安を公表したこともあってか、受け入れ体制の強化が図れたんだと思う。

新型コロナウイルス感染症の症状について まず、以下の健康観察を行ってください。
①呼吸状態、心拍数や呼吸数の計測
②体温
③パルスオキシメーター(サチュレーションモニター)をお持ちの場合は、酸素飽和度(血液内の酸素の量:SpO2)の計測

(A)以下の場合には、かかりつけの産婦人科の先生もしくは保健所に連絡してください。
①1時間に2回以上の息苦しさを感じる時
②トイレに行くときなどに息苦しさを感じるようになった時
③心拍数が1分間に 110 回以上、もしくは呼吸数が 1 分間に 20 回以上
④安静にしていても酸素飽和度が 93-94%から1時間以内に回復しない時 (妊娠中は赤ちゃんのために 95%以上の酸素飽和度が必要です)

(B)以下の場合は、すぐに救急車を要請してください。
①息苦しくなり、短い文章の発声も出来なくなった時
②酸素飽和度(SpO2)が 92%以下になった時

日本産婦人科学会

※コロナ感染で自宅療養されている妻や家庭内に自宅待機者がいたら、ぜひ上記の救急要請する時の症状目安を確認していただきたい。
たとえSPO2が93~94%でも息苦しくはないといっても、胎児にとっては命の危険があります。
胎児のためには95%以上の酸素飽和度が必要!
定期的にSPO2を計測し、前回の計測値に比べ、明らかに下がってきている、そして安静しても95%以上全く回復しそうにないのであれば、救急要請したほうがいいと思います。

無事に入院!

17時頃、近くの国立病院に搬送してもらえると聞き、助かった、ほんまに助かった。

妻の姿が見えなくなるまで見送った。
救急隊員の迅速な対応に感謝したい。

そして18時40分頃、妻からLINEメールが来た。

「入院できるみたいだよ。」

「赤ちゃん、エコーで見てくれた。元気に動いてたよ。」

「酸素鼻から入れて、98%に落ち着いているよ。」

妻も胎児も無事と聞き、大号泣。
これまでに何回大泣きしたのだろうか。

いろいろと協力してくれた両親に報告した。

父親からは「ここまで頑張ったね。」、母親からは「ゆっくり休んで。」と言われた時、「自分はもう無理に頑張らなくていいんだ。」と責任や負担から解放されて楽になっていくのが分かる。

さいごに


妻よ、12日間の療養生活お疲れさまでした。
娘と会えない日々が続き、いつも孤独で寂しかったと思う。

そしてコロナ感染による症状が悪化するのでは?と不安に押しつぶされそうながらも、よくぞここまで耐えてくれましたね。

また、家族みんなで一緒に笑える日が来れるよう、病院の方でコロナ治療に専念してもらいたい。

冬場にもしかしたら第6波がやってくるかもしれない。
事前に感染対策グッズや日用品、食料品を備蓄するなど、第6波に備えて余裕を持って準備していこうと思う。

こうしてコロナ感染した妻の自宅療養生活にピリオドを打ちました。

最後までお読み下さりありがとうございました。
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