記憶がなくても不快な感情だけは残る?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
前回は認知症をよく理解するための9大法則・1原則の④まだら症状の法則をお伝えしました。
今日は⑤の感情残像の法則についてです。
※認知症ライフパートナーのテキストと過去問を参照。
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認知症を理解する法則とは?
では、杉山孝博氏の提唱する、認知症を理解するための9大法則・1原則は以下の通りです。
②症状の出現頻度に関する法則
③自己有利の法則
④まだら症状の法則
⑤感情残像の法則
⑥こだわりの法則
⑦作用・反作用の法則
⑧認知症症状の了解可能性に関する法則
⑨衰弱の進行に関する法則
1原則・・・介護に関する原則
今日は⑤感情残像の法則についてです。
感情残像の法則
これは、話したり聞いたり行ったことはすぐに忘れる(記銘力低下)が感情は残像のように残る、という法則です。認知症の人は①記憶障害に関する法則が示すように、すぐに忘れてしまうけど、その時に抱いた感情の世界はしっかりと残っているわけですね。
例えば、あるスタッフに乱暴なケアをされた時点で、「この人は乱暴なする人だな!」と記憶が失われても、不快の感情だけは残ることがあるのです。そうなったら、これから行うケアに対し拒否的言動を取るようになり、介護業務に支障をきたす可能性が出てくるでしょう。
気持ちのよいケアを提供するなら、認知症の人が良い感情が残るように接することがポイントですね。「説得よりも同情」の気持ちで関わるのです。
そうすれば、自分を認めてくれ、優しくしてくれる相手には、認知症の人も穏やかな接触を持てるようになります。
以上が、感情残像の法則でした。
次回は、9大法則の⑥こだわりの法則について紹介したいと思います。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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