老人ホームの月額費用はいくら?内訳は?

介護施設の月額費用はいくら?

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

老人ホームに入居するにあたって料金や費用負担は気になるものです。例えば有料老人ホームに入居する場合、入居一時金や敷金などまとまった費用が必要です。その上、月々の家賃や食費、介護費用なども負担になりますので、長期間にわたって安心して住める資金計画はとても重要なのです。

入所するための費用だけでなく、月々に支払う費用も知っておく必要があります。有料老人ホームによって月額費用はバラバラで、10万以上も開きがあるので入念に確認することが大切です。
月々に支払う具体的な費用はいくらかを把握することで、介護施設の違いが分かってくるようになると思います。

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ここでは、老人ホームの月額費用はいくら?内訳は?についてお伝えします。

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老人ホームの月額費用

介護保険施設は公的な施設ですから、月額費用は約10万円です。ですが、ぜひとも知っておきたい介護施設は、民間の有料老人ホームです。有料老人ホームには、「住宅型」と「介護型」があり、当然ながら月額費用の差は変わってきます。

公的ではないので、地域によってかなりの格差がありますからね。

介護型有料老人ホーム

要介護認定を受けている要介護者という介護型の場合は、月払い方式の最低額はおよそ8~9万円で、最高額は50万円以上になります。
なかでも東京のような都会は土地の価格が高いので、必然的に家賃も高額になってきます。

パンフレットや見学で確認して欲しいのですが、大理石でできた玄関とか、ロビーには豪華絢爛なシャンデリアを飾っていたり、壁には一面を覆い尽くすほどのデカイ絵画が飾られていませんか?
また居室には寝室の他にリビングがある、おしゃれな洗面所やトイレ、豪華な家具などが揃えてある施設は間違いなく建物を豪華に建設しているので、その建設費用も家賃に跳ね返ってきます。そのため、月額費用も高めに設定されているのです。

住宅型有料老人ホーム

なかでも住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者住宅における月額費用は、介護型と比べると高額です。住宅型は自立者を想定したホームですが、一般の職員がいるものの介護サービスを受けることはできません。
つまり、介護が必要になったら個別に訪問介護などの外部サービスと契約しなくてはなりません。

したがって、介護型よりも人件費がかかりません
住宅型は介護型よりも広々で豪華な傾向があり、インテリアの印象がとても大きいですが、施設設備の維持管理がかかることは間違いありません。この広さと豪華さが月額費用の違いを決定づけているのです。

 

豪華な老人ホームだから介護の質も良い?


あたかも高級なホテルや旅館のような老人ホームに入所したら、「素敵な施設で生活したら気持ちがいいだろう」となるのは当然の心理かもしれません。おもてなし重視の宿に宿泊したら、かゆいところに手が届くほどのサービスを受けられたら気持ちがいいと思いますよね?

ところが、老人ホームにおいては高額な月額費用を払っているからといって、真心の込めた介護サービスを受けられるとは限りません。月額費用が高額なのは、高級な建物と高い土地代が単に家賃に反映しているだけあって、介護の質には直結しないわけです。もちろん介護の質の高いサービスを提供する老人ホームはたくさんあります。

ただ高額な家賃を支払うだけの価値があるのかを自分の価値観と照らし合わせることが大切ですね。
 

上乗せサービス費を要チェック!

通常、月額費用の内訳の一つに介護サービス費があります。それは介護保険の1割負担上乗せサービス費に分けられています。

豪華な建物と介護の質は無関係に近いのですが、上乗せサービスを利用すると介護の質が変わってきます。要介護度によって受けられるサービスの内容が決まっていますが、限度内であれば1割の負担で済みます。

しかし限度以上にサービスを受けたいとなると、全額支払わなくてはいけません。それが上乗せサービス費といいます。サービスをあれこれと受ける前に、自分が生活を過ごす上で何が必要なのかを面倒でも確認したほうがいいでしょう。必要もないサービスをどんどん受けたら、費用はうなぎのぼりになっていきますから注意が必要です。
 

老人ホームの月額費用の平均と内訳


月額費用の平均は、民間施設と公的施設によって異なります。民間施設と介護保険施設に分けて月額費用の平均を確認してみましょう。

民間施設の場合

民間施設には、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅があります。
月額費用の内訳には、以下の費用があります。

・賃料
・共益費
・食費
・生活支援サービス

これらは基本的に必要な費用ですが、水道光熱費は月額費用に含まれていたり実費が必要だったりします。またそれ以外のサービス(訪問介護や訪問リハビリなど)については別途費用が発生します。

あくまでも参考程度ですが、次のように住まいの人口や立地条件などによって月額費用が大きく変動しています

・20万人未満の都市で月額20万円以下
・20万人都市で月額20万円
・50万人都市で月額25万円
・100万人都市で月額30万円

介護保険施設の場合

介護保険施設というのは介護保険の指定を受けた施設を言います。
月額費用の内訳には、以下の費用があります。

・家賃や水道光熱費などの居住費
・食費
・介護保険サービス費

介護保険施設は利用料金が安いだけでなく入居一時金が不要で、民間施設に比べ費用負担が軽いです。ただ洗濯代行や理美容代などのその他の費用が施設によって設定が異なりますので、事前に確認したほうがいいでしょう。

・特別養護老人ホーム(特養)…入居時費用0円、月額7~15万円
・介護老人保健施設(老健)…入居時費用0円、月額8~17万円
・介護療養型医療施設(療養病床)…入居時費用0円、月額8~17万円
・ケアハウス(軽費老人ホーム)…入居時費用0~数百万円、月額8~20万円

入居予定者の要介護度や健康状態によって、入居に必要な費用が変わってきますので、まずは入居者の要介護度がいくつなのかを確認してください。介護保険施設の月額費用はネットで調べることも可能ですが、公共機関、例えば地域包括支援センターや市役所、自治体などを訪れて、介護保険施設の種類や費用、利用条件など相談に乗ってくれます。

 

さいごに

以上のように現在ではインターネットでも調べられますので、自分がどのような老人ホームや介護施設に入居したいのか、そして、そこは月額費用がどのくらいかかるのかを調べてみてください。
また、ご自分の住んでいる地域は介護保険施設に対してどのようなサービスを行っているのか?を自治体からの補助金や税金の控除など特典が出る場合もあるので、一度確認しておくと何かの際に役に立つかもしれません。

費用に見合った老人ホームが見つかるといいですね。

▼参考文献▼
・土屋有、武谷美奈子著「これで失敗しない有料老人ホーム賢い選び方」日経BP社
・山崎宏著「高齢者ホームの探し方」WAVE出版
・中村寿美子著「後悔しない有料老人ホームの選び方がわかる本」講談社


最後までお読み下さりありがとうございました。
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