「~も」で高齢者のやる気を引き出すテク!
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
突然ですが…、
次の写真にあるコーヒーの残量を見て、ふと、どんな気持ちになりますか?
まだ半分もある!
または…、半分しかないやん!
どちらを選びますか?捉え方次第で、その後の行動の成否が分けることがあるかもしれません。
ここでは、高齢者からヤル気を引き出す「~も」のテクについてお伝えします。
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「~も」で逆転の発想を!
コーヒーの残量を見て…、
あるAさんは、「まだ半分も残ってるやん!」
あるBさんは、「ああ、半分しかないやん!」
両者とも同じ状況下にあるんだけど、捉え方によって全く異なると思います。
専門学校時代、お世話になった恩師から、「~しかないとか、~だけとか、そういう否定的に捉えるのではなく、逆転の発想でポジティブに捉えたほうが良い」とアドバイスを頂きました。
あれから私は物事に対して、なるべく逆転の発想でポジティブに捉えるようにしたり、リハビリや作業活動のある場面でクライアントに声かける際も肯定的な言い方で!と心がけてきました。
「~しかない(だけ)」ではなく、「~もある(のみある)」という肯定的な言い方
例えば、割り箸モザイク(1つの作品で2,000本以上の割り箸を使う、根気の要る作業)活動をしている時のこと。
利用者Cさんが30分間で全体の1/10ほど作業を進んでいたら、
おお!Aさん、よくぞ30分間で100本以上もやりましたね!
…と肯定的な言い方をすれば、当然、クライアントは喜ばれ、きっと今以上に作業が進むと思います。
逆に、
ん?Aさん、30分間で100本しかやらなかったんですか?
…と否定的な声をかけたら、クライアントはどんな気持ちになるのでしょう?
クライアント「いいの!私はこれでも頑張ったの!」とムッとするかもしれませんし、声を口に出さずとも、きっと心では「これでも頑張ってんだけどね…」と叫んでいることでしょう。
歩行練習場面でも同じことが言えると思います。例えば、居室からトイレの入り口まで20mの歩行練習をしている場面で残りが15メートルだとします。
セラピスト「部屋から5mも歩きましたね!5mも歩いたのは素晴らしい進歩ですよ。この調子で明日も5mから8m、いや10mまで頑張りましょう!」という言い方をすれば、クライアントは前向きな気持ちになると思います。
さいごに
ちょっと余談です。
地元のマックで、内藤加奈子著「VMD+接客で楽しく売上アップ!売れるスタッフになる!」を読み、その中に「肯定でものを言う!」ことが売れるスタッフになるためのポイントが書かれてありました。
自分が店員になったつもりで、あるモノを見たお客さんに「色違いのはないんですか?」と聞かれたら、あなたはどう対応しますか?
売れないスタッフ「三色あったんですけど、この一色だけしかないんです。」
売れるスタッフ「三色のうち人気だったんですけど、この一色のみ一点だけあって。ラッキーですよね!」
なるほどねぇ!後者のように言われたら即購入でしょう!
売れるスタッフ、というより信頼できるスタッフになるためにも肯定的な言い方を今後も意識していこうと思います。