整形外科勉強!高齢者に特徴的な骨折その②

整形外科勉強!高齢者に特徴的な骨折その②

みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)

前職場ですが、整形外科医師による勉強会が開催されたことがあります。
せっかくなので、勉強会の一部を当ブログにて紹介しようと思います。
復習のつもりで参考になれば幸いです。

シャキ!

ここでは、高齢者に特徴的な骨折part2についてお伝えします。

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コンパートメント症候群

骨・骨間膜・筋膜などで囲まれた隔室(コンパートメント)内圧の上昇にて、循環障害が起こり筋肉や神経が機能障害、壊死に至る疾患。

疼痛、腫脹、水泡形成、知覚、運動障害

医師の話によると、疼痛が半端無くヒドイとのこと。リハビリの際には、慎重に行う必要があると話されておりました。

RICEについて

・Rest:安静
・Ice:冷却
・Compression:圧迫
・Elevation:挙上

※私のコメント→RICE療法を一度自分で行ったことがありますが、怪我したら早急に当療法を取り入れることが大切だと感じました。
足捻挫で、RICE療法をすぐに施行したおかげで、ダメージを最小限に食い止められたことは確かでしたから。

このRICE療法による応急処置をするかしないかで、回復までの期間が大きく変わってくると思います。

※足捻挫で痛めた時の対処→RICE療法

大腿骨近位部骨折とは

・骨粗鬆症を有する高齢者に多い!
・脳卒中についで「寝たきり原因」の第二位。
・軽微な外力で発生(69%は屋内転倒)
・年間約10万症例
80~84歳の女性100人に1人
85歳以上の女性50人に1人

・男:女=1:4
・94%が手術的治療

大腿骨近位部骨折

・骨頭骨折
・頚部骨折
・頚基部骨折
・転子部骨折
・転子間骨折
・転子下骨折

※医師の話より、もし患者が大腿部の外側が痛い!と訴えがあるなら、転子部にトントンと叩いて痛みが強いなら、病院へ受診したほうがよいとのこと。

治療

なぜ、高齢者に手術を勧めるのか?
保存治療のデメリット
1)牽引では骨癒合しにくい(二ヶ月位)
2)褥瘡の発生、内科的合併症(肺炎のリスクなど)
3)認知症の進行

手術治療のメリット
1)早期離床
2)疼痛軽減

リハビリテーション

手術後1日目→ギャッジアップ
手術後3日目→歩行訓練開始

看護の注意点

・腓骨神経麻痺
足関節の背屈制限
・股関節脱臼
屈曲・内転・内旋(おねーさん座り)
・血栓塞栓症
患肢の腫脹・疼痛(頻脈・胸痛・呼吸困難)

※私のコメント→おねーさん座りのような姿勢を覚えておけば、可動の禁忌がわかりますね!

なぜ脱臼しやすいのか?関節包を開けているから脱臼のリスクが高まりやすいからと聞き、なるほど!と思いました。
関節包を開けていないのであれば、脱臼のリスクが少ないとのこと。

さいごに

以前、積雪の中、滑って転倒し、左足捻挫となってしまったことがあります。
でも応急処置としてRICE療法を取り入れたおかげで、腫れはそれほど酷くなく、内出血もありませんでした。

RICE療法し、どこか痛めてしまったら、早急にRICE療法を取り入れてみてくださいね。


最後までお読み下さりありがとうございました。
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