腸内フローラとは?心疾患と脳血管疾患に関わってる?
みなさん、こんばんは。崖っぷちのOT林です(@tyahan56)
最近、腸内フローラという言葉が普及してきましたね。
勘の鋭い方は、フローラのことをお花みたいと思った方は正解です笑
フローラという言葉は、「お花畑」という意味があります。
つまり腸内フローラとは、腸の中で細菌が花畑のように群生している様子のことを言います。
突然ですが、あなたのお腹を触れてみてください。
柔らかくて温かいですか?それとも、冷たくて硬くなっていますか?
もし冷たくて硬くなっているのであれば、腸内フローラのバランスが崩れてしまっているかもしれませんよ…。
ここでは、腸内フローラとは何かについてお伝えします。
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なぜ腸内フローラと呼ぶ?
腸内には多くの細菌が棲息していますが、その量はどれくらいあると思いますか?
それがなんと!
600兆~1000兆、重さにして1.5~2kg程あると言われているようです!
2kgの細菌が腸内に棲みついているなんて、凄いですよね…。
その腸内細菌はグループごとにまとまりを作って、腸内の壁に棲みついています。
その様子があたかもお花が種類ごとに植えられている花畑のように見えることから、腸内フローラと呼ばれているわけですね。
ちなみに日本語でいうと、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)となりますが、腸内フローラのほうが聞こえがいいと思います。
腸内フローラは個性がある?
腸内フローラの場所ですが、小腸の後半部分、回腸から大腸(結腸)にかけてあります。
面白いことに同じ腸内フローラを持つ人は2人といないと言われるほど、その様相には個人差が大きいのです。
つまり、一人ひとり個性があるのと同じように、腸内フローラにも個性があるのです。
腸内細菌には3つの種類があります。
①善玉菌
②悪玉菌
③日和見菌
善玉菌には乳酸菌群があり、免疫などに関与しています。
悪玉菌にはウェルシュ菌などがありガスを作り出す元になったりします。
善玉菌と悪玉菌のどちらにも属さず、常に優勢な方につくとされる日和見菌があり、無害性の悪玉菌と言われています。
この菌のバランスや腸内での植え分けのような状態が、人それぞれ異なるといわれていて、腸内フローラとして近年注目されています。
当然ながら腸内環境を整えるためには、善玉菌の活性化が欠かせません。
病気や体調に関わる腸内フローラ
排便がスムーズな方は、間違いなく腸内環境をバランスよく保たれているでしょう。
もし悪玉菌が優勢になると、日和見菌も加担し悪玉菌が勢力を増すことになります。
すると、腸内には毒素や発ガン物質を生成し、腸内を腐敗させてしまいます。それが便臭やオナラの臭いが強烈に!
腸内フローラが悪玉菌優勢の状態にあるとなると、便秘や下痢、肌荒れや肥満など不調のサインが現れるようになります。
心疾患と脳血管疾患も腸内フローラが関係?
腸内フローラの乱れで考えられる病気とは何があるのでしょうか?
まず思い浮かべるのは、大腸がんでしょう。
ところが、がんに続く死因である心筋梗塞などの心疾患と脳梗塞などの脳血管疾患とも、どうやら腸内フローラとのつながりがあるようです。
いったいどんなつながりがあるのでしょうか?
腸と心、脳なんて密接なつながりがあるとは思えないのですが、研究が進むにつれてどうやら関係があると分かってきました。
心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす原因が動脈硬化ですが、この動脈硬化と切り離せないのがコレステロール。
このコレステロールは細胞膜の構成成分となるので、生きていく上で欠かせない物質ですが、血中に過剰なコレステロールがあると血液をドロドロ状態にしていまいます。
そのために動脈という血管が狭くなって動脈硬化が進行してしまうわけですね。
さて腸内フローラとの関係ですが、ビフィズス菌や乳酸菌にはコレステロールを排出する働きがあります。
つまり、善玉菌がコレステロールをくっつけて便となって体外へ出て行くのです。
ということは、腸内フローラのバランスが崩れると、コレステロールをうまく排出できずに動脈硬化が進行してしまうわけですね。
病気予防のためにも善玉菌を
腸内にいる善玉菌が糖や脂質の代謝を活性化させる働きを持っています。
ですから、コレステロールだけでなく糖分や中性脂肪などの脂質の消化と吸収をコントロールして、余分なものを排出してくれるのです。
動脈硬化は残念ながら加齢に伴って進んでいきますが、特に男性は要注意でしょう。
メタボ体型に多いと言われる糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病、タバコや酒などが動脈硬化を引き起こす原因となります。
肥満や糖尿病も腸内フローラが関係しているので、腸内環境が悪くなれば心疾患や脳血管を起こしやすくなると言われています。
少しでも進行を遅らせるように塩分を控えるなど規則正しい食生活を送ったり、定期的に健康診断を受けるようにしてください。
腸内フローラのバランスを良好に保つカギとなるのが、善玉菌。
善玉菌を増やす努力を積極的に行うのが得策ということになります。